...諸君は良心をまげても自分の安居逸楽ができる間は...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...諸君は良心を曲げても自分の安居逸楽が出来る間は...
高見順 「いやな感じ」
...全く自家の腴(ゆ)を欲し富貴逸楽を希(こいねが)わんとて賄賂を行うもあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――「逸楽の趣味は勤勉の趣味を鋭敏にするのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...隅(すみ)がやや脹(ふく)れてる利発な逸楽的な口...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...皮肉や逸楽のあらゆる武器を用いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...健やかな真白な歯並みからもれるやや重々しい残忍な逸楽的な微笑...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当時彼がふけっていた娯楽や逸楽のさなかに突然落ちかかったのであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夢想は知力の逸楽である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...各美人ヲ抱テ放心逸楽...
成島柳北 「阿房山賦」
...己レ逸楽ヲ好メバ人亦其ノ行ヒヲ誹ル...
成島柳北 「阿房山賦」
...放縦な逸楽を得たい欲念が起って...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...ことに怠惰逸楽の徒を憎み罰せんとするゆえに...
柳田国男 「雪国の春」
...花時の逸楽気分を満喫した...
山本笑月 「明治世相百話」
...……で、私は、迷って出たのです、しかし実社会に接して、なまなましい現世の人たちの苦悩を見、逸楽を見、流々転相(るるてんそう)のあわただしさをあまりに見てしまうと、私のような智の浅いものには、魚に河が見えないように、よけいに昏迷してしまうばかりで、ほとんど、何ひとつ、把握(はあく)することができないのであります」法印の声は、切実であった...
吉川英治 「親鸞」
...やはり同じ型の逸楽と役徳をさがして時世に同調している...
吉川英治 「平の将門」
...贅美(ぜいび)と逸楽(いつらく)の坩堝(るつぼ)と化し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...余りに逸楽(いつらく)すぎる末期的な生活と制度に狎(な)れていた民衆と――武骨一点ばりで...
吉川英治 「源頼朝」
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