...暫く下化衆生の逸る心を抑へて強ひて上求菩提の途に歸り行く者の修業苦を經驗したことがないのか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...八ムクが逸るから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この人物は度胸もない癖に概して血気に逸る方だから...
久生十蘭 「魔都」
...逸る声を抑さえて...
牧逸馬 「双面獣」
...たのみます」逸る番頭へ母は手をついて詫びいるような容子であった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...先へ先へと逸るばかりではいけない...
吉川英治 「折々の記」
...悲憤に逸る面々の危険なうずきも見えるので...
吉川英治 「私本太平記」
...逸(はや)るな逸るな」戒(いまし)めたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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