...それでも俳句に十分の進境が見えるのは頼母しいと思つてゐた...
高濱虚子 「俳諧師」
...佐助の語るところは彼の主観の説明を出でずどこまで客観と一致するかは疑問だけれども余事はとにかく春琴の技芸は彼女の遭難(そうなん)を一転機として顕著(けんちょ)な進境を示したのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...もし電子の運動に関する実験上の事実が知られなかったならばおそらく今日のごとき進境を示す事もなかったであろう...
寺田寅彦 「知と疑い」
...併し仲々の進境だ...
戸坂潤 「獄中通信」
...今日の如く未だ主義政綱を以て爭ふの進境に達せざるの政界に在て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國民全體の政治思想に進境なきが爲なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国民全体の政治思想に進境なきが為なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...すこしの進境もなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...一大進境の種たりしを思わざるを得ない...
服部之総 「加波山」
...莫大の進境があると云はねばならぬ...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...可なりの進境なかるべからざる譯である...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...夢声の進境大いに認む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...勉強の方もなか/\いゝ進境を見せた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...陰影を持たぬ久保の新手法が機械的構成美の上で目醒しい進境を示したものとして評判が高かつた...
牧野信一 「階段」
...是も食物文化の一つの進境であつた...
柳田國男 「食料名彙」
...これも食物文化の一つの進境であった...
柳田國男 「食料名彙」
...もうそれだけでも大きな進境であろうと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これは著者の人格的生活における近来の進境を物語るものにほかならぬ...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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