...その内容もしくは進境が即ち詩人...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人生の観照等に到っては『浮雲』以後の進境を見る事が出来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...佐助の語るところは彼の主観の説明を出でずどこまで客観と一致するかは疑問だけれども余事はとにかく春琴の技芸は彼女の遭難(そうなん)を一転機として顕著(けんちょ)な進境を示したのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...描写の上には非常な進境があるやうに思つたが...
田山録弥 「或新年の小説評」
...もし電子の運動に関する実験上の事実が知られなかったならばおそらく今日のごとき進境を示す事もなかったであろう...
寺田寅彦 「知と疑い」
...併し仲々の進境だ...
戸坂潤 「獄中通信」
...今日の如く未だ主義政綱を以て爭ふの進境に達せざるの政界に在て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國民全體の政治思想に進境なきが爲なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...事業の進境の相談をするために...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は近時本誌の文章の天然描寫の一段に於て多大の進境を認むると共に喜悦の念禁ぜざるものあり...
長塚節 「寫生斷片」
...すこしの進境もなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...可なりの進境なかるべからざる譯である...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...四月興行技芸賞○屋井賞杉山彪(四の兵卒)○H賞原秀子(二の小女)吉岡勇(四の番兵)○ロッパ賞高杉妙子(二の春子) 技芸進境著し竹村千左子(二の仕出し) 此ウイフ役ヲ生カシタコトハ賞メラレテイゝ藤リエ子(二の夕刊売) 毎度変ラヌ努力ヲ四月三十日(火曜)熱海へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...陰影を持たぬ久保の新手法が機械的構成美の上で目醒しい進境を示したものとして評判が高かつた...
牧野信一 「階段」
...たしかに前代よりも進境を見せている...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...進境を打開すべき曙光が全く認められないではあるまい...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...格段な進境を現わしたのであった...
吉川英治 「剣の四君子」
...これは著者の人格的生活における近来の進境を物語るものにほかならぬ...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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