...民族的理想と自由の精気と堅忍進取の覚悟の萌芽を四千余万の頭脳より搾出(さくしゆつ)し得べきや否や...
石川啄木 「渋民村より」
...進取の気風なきを憂え...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...これが実際に当ると仲々の訓練と勇気と進取の気象を要する...
谷譲次 「踊る地平線」
...外は進取の長計を取らん」と水野閣老は欲した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...もっと積極的で進取の気象を作興するに適したものは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...日本の運命を遠く大陸に開拓することは進取の気象に適ったという意味では進歩的だろうし...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...諸君と相倚り相助けて進取の宏謨に答へむと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...クリストフはこのフランス音楽の進取の気に感嘆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多少進取の気運に伴(ともな)つて奢侈逸楽等の弊害欠点の生じて来る事に対しても...
永井荷風 「虫干」
...われは今自(みずか)ら退(しりぞ)きて進取の気運に遠ざからんとす...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...福井はあれでなかなか進取の気象に富んだところだ」「我々の先輩に橋本景岳という人がございまして」「なるほど――あれは天下の人材でしたね...
中里介山 「大菩薩峠」
...明治と進歩進取の世に生れあわせていた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...始めに江藤氏の如き進取の気象の横溢した政治家があって突進の端を啓き...
穂積陳重 「法窓夜話」
...進取の気ありて進み得ず逡巡(ししょしゅんじゅん)として姑息(こそく)に陥りたる諸平(もろひら)...
正岡子規 「曙覧の歌」
...スカンジナヴィアの諸民族の進取の精神と過剰人口とはまもなく海路に吐け口を見出した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どことなし女として社会的な進取の態度が失われて今日まで来ていると思う...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...進取の気概に富まれたるにかかはらず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...進取の気はうすく...
吉川英治 「三国志」
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