...玉が欲しければ玉も進上するし...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...従って自店の御得意をわざわざ百貨店に進上した形になって居ります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...左様(そう)いう方に進上(あげ)たらいいでしょう――なにも……」夫は失忘した...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...人に進上は出来ない筈である...
中原中也 「撫でられた象」
...御利益と云うものは金持ちに進上して下さい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...三把を禁裏に進上していることである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...入学の後も盆暮(ぼんくれ)両度ぐらいに生徒銘々(めいめい)の分に応じて金子(きんす)なり品物なり熨斗(のし)を附けて先生家(か)に進上する習わしでありしが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...枝をきられ候時に至候はば進上可致候やと御伝へ可被下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしは肉も骨もあるエッセー〔すなわち『随想録』の著者其人〕を彼らに進上に行くであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...治ったお礼に人が進上したものと思われます...
柳田國男 「日本の伝説」
...(土俗談語)食べ物を進上して口の病を治して貰った婆様に...
柳田國男 「日本の伝説」
...進上せねばならぬというような何か一つの話が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あまり褒めるので「そんなに気に入ったら進上しようか」「いや...
山本笑月 「明治世相百話」
...表に「精進上げ」なぞを並べて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...無料で馬匹を進上しましても...
吉川英治 「三国志」
...お救いに来たわけでありまする」「玉帯と名馬はご辺へ進上する...
吉川英治 「三国志」
...餅を進上いたそう」脇差を抜いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...さほどお望みならば進上してもよい――と約束してくれたも同様だと信長は考えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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