...史学者の仕事がそこまで進んでいない...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...その研究が進んでいない...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...換言すれば人間の心に関する知識の科学的系統化とその応用が進んでいないために起こる齟齬(そご)の結果ではないかとも考えられるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...十四世紀の日本人に比べて二十世紀の日本人はほとんど一歩も進んでいないという感を深くさせるのはこれらの諸篇である...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...この矛盾を解きうるまでにわれわれ人間の頭はまだ進んでいないだろうという意味の事を言ったそうである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...私の思考実験はまだわずかにこの程度までしか進んでいない...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...現在までの物理学はまだそれらを問題として捕捉(ほそく)し解析の俎上(そじょう)に載せうるだけに進んでいないように見える...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...本質的にはおそらく一歩も進んでいないものであった...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...しかし庸三の気持はそこまで進んでいないのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...この方面の唯物論的研究があまり進んでいないから...
戸坂潤 「読書法」
...博士はもうそこから先へ進んでいない...
久生十蘭 「泡沫の記」
...顔の表情から捜査はうまく進んでいないようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...少しも進んでいないように思われた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...玉鬘自身は宮仕えに気が進んでいないということもまた身辺にいる者からくわしく伝えられて大将は聞いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現在まだ少しも進んでいない民族心理学の課題である...
柳田国男 「年中行事覚書」
...日本の自然史はまだこれを説く迄に進んでいないのを遺憾とする...
柳田国男 「年中行事覚書」
...何度か中断してまだ一向に取進んでいない時であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...じっさいの工はすこしもまだ進んでいない...
吉川英治 「私本太平記」
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