...ものの十間(けん)とは進まないで...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ものの二十歩も進まない内に...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...その後二カ月余りにもなって、まだ通じもかたまらず、食欲も進まない...
大杉栄 「獄中消息」
...今夜はダンスは気が進まないわ」と云うようなこともよくありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...電話をかけるのも気が進まないし...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...そういう試みにあまり気が進まない態度を見せた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...泣くべきほどの事があるから食事も進まないの...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬はそれより以上に進まない...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟はちっとも進まないというようなことが起るのだ...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...この捕物に對して平次はひどく氣の進まない樣子でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣が進まない乍ら上總屋へ嫁に行つた娘だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚だ氣の進まない樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舟は沼の中ほどのところまでしか進まない...
久生十蘭 「地底獣国」
...二歩も進まないうちに実弾入りの銀メッキ拳銃を突きつけられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私の犠牲もすべて無駄になったようです」第十二章 幽霊よろよろと気が進まない様子で祖母は応接間の先...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...御所へ行くのも気がそれで進まないのです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それをするのも気が進まないままに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...馬〔大自然の秩序〕は進まない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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