...筋骨逞(たく)ましい大兵(だいひょう)肥満の黒々(くろぐろ)した巨漢と振袖然(ふりそでぜん)たる長い羽織を着た薄化粧したような美少年と連れ立って行くさまは弁慶と牛若といおう乎(か)...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そこで此の前は不在だった父親ドクトルに連れ立って会いにきたものであることが分った...
海野十三 「蠅男」
...親子は連れ立って...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...これから早速お伴いたしましょう」四人が連れ立って大島村役場を出ると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は徳富健次郎氏と連れ立って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私達は空腹と連れ立って食堂をあとにした...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女が夫と珍しく連れ立って出たのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...辰之助と連れ立ってそこを辞した...
徳田秋声 「挿話」
...さて一緒に連れ立って搜索に出かけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...二人連れ立って向島へ出掛けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「あの人達連れ立って出るのは初めてだわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私の連れ立っている子供たちがその男の子に同時に声をかけた...
堀辰雄 「美しい村」
...彼はつよく拒んで連れ立って来た...
本庄陸男 「石狩川」
...通いの女給たちは連れ立って帰っていった...
松本泰 「宝石の序曲」
...連れ立って外へ出たときなど...
矢田津世子 「茶粥の記」
...ホテルの玄関まで出迎えた部下の二刑事と連れ立って十四号室の前まで来る間に...
夢野久作 「暗黒公使」
...鳥さしが見つかると雀どもは大勢連れ立って鳥さしの前をチューチュー啼きながら飛び回りました...
夢野久作 「鵙征伐」
...連れ立って来るというのも...
吉川英治 「親鸞」
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