...時々歌を唄って歩く者に逢うが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...途中あかねさす西日は照れどひぐらしの鳴き蟲山に雨かゝる見ゆゆくゆく一人の少女のいと艶なるに逢う...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...どこで逢うことにしているのか言ってやってもいいが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...みんなに逢う事が出来て...
太宰治 「故郷」
...――・山から白い花を机に・春寒い夢のなかで逢うたり別れたりして・ひつそりさいてちります・機音とんとん桜ちる・さくらちるビラをまく・とほく蛙のなく夜半の自分をかへりみる・けふもよい日のよい火をたいて(澄太君に)・伸びるより咲いてゐる黎々火君にわかれしなの椿の花は一輪ざしに・おくつてかへれば鴉がきてゐた四月十四日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...逢うて別れてさくらのつぼみいつまた逢へるやら雀のおしやべり熊本駅で一夜を明かす...
種田山頭火 「其中日記」
...お清に出逢うと更にひどかった...
豊島与志雄 「黒点」
...あなたがあの人に逢うのを嫌がって...
豊島与志雄 「旅だち」
...(一度でも、逢うていると、それは、人情として、気の毒にもなるが――)お由羅は、自分の眼に記憶のない七人の子供の死――それは、自分が、命じて殺したのではあるが、見ていない子供の面影は、他人の話を聞くよりも――遠い昔の、そうした物語の本を読んでいるよりも、心に迫って来るものがなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...丑の刻詣りの人に道で行逢うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...退く浪と寄する浪の間にウィリアムとシーワルドがはたと行き逢う...
夏目漱石 「幻影の盾」
...こんな目に逢うためにわざわざ帰ってきたのかと思うと」「あれ等は怒らせるつもりで言っているんだから...
久生十蘭 「ノア」
...一旦の機に逢うてたちまち破裂すべきをいかんせん...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...御隠居様を始め所謂(いわゆる)御上通(おかみどお)りの人に逢うて見れば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...チラチラと村の人に逢う...
水野葉舟 「遠野へ」
...私はどんなにこの方がかわいそうでも二度と逢うことはいたしますまい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もうこれかぎり逢うこともできないで死ぬのかと悲しんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...逢うに逢われぬお千絵の境遇を偲(しの)びやって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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