...一定の時間を限って毎日こゝで逢うようにしながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...逢うて別れる月が出た八月廿三日何となく穏やかでない天候だつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...深雪に逢うて、深雪を浜村へとつがせて、一生を、安楽に、送らしてやったら)そう思うと、死んでゆく姉の自分として、ただ一つ、可愛い妹に残しておける、いい形見のように思った...
直木三十五 「南国太平記」
...同じ湯壺で逢うとは極まっていない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いずれひどい目に逢うのだろう...
久生十蘭 「白雪姫」
...櫓をこいで、ふたたび、彦島へ帰って行く「ノロ甚」に、金五郎は、「今度、逢うときは、将棋がお前より強うなって、コテコテに、やっつけてやるぞ」と、闊達(かったつ)にいった...
火野葦平 「花と龍」
...芸妓に逢うても女郎を見ても塵も埃も之(これ)を見て何とも思わぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...誰に逢うても何ともない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「初恋の人に三十年も経って逢うものじゃない」と書いておられたが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...兎(と)に角(かく)わしと出逢うた後の...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...わたしに逢うまいと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...チラチラと村の人に逢う...
水野葉舟 「遠野へ」
...猴これに逢うて大音したと聞きまた逃げ出す...
南方熊楠 「十二支考」
...逢う機会をとらえようとして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お茶の水を降りて来る電車と行き逢う辺(あたり)の角屋敷(かどやしき)になっていた...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...逢う人ごとにたずねて見ると...
吉川英治 「江戸三国志」
...逢うのじゃないだろうか)黒吉は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...こういう茸狩りにおいて出逢う茸は...
和辻哲郎 「茸狩り」
便利!手書き漢字入力検索