...君の逡巡と内氣とは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...逡巡も疑惑も要するに通り過ぎる雲だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...疑惑も逡巡も要するに通り過ぎる雲だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...仁右衛門は場主の一眼(ひとめ)でどやし付けられて這入る事も得せずに逡(しりご)みしていると...
有島武郎 「カインの末裔」
...われ逡巡(しりごみ)して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...と一同に逡巡(しりごみ)すれば...
泉鏡花 「活人形」
...今は少しも逡巡(ためら)はず...
巌谷小波 「こがね丸」
...逡(たじ)ろぐところを追いすがった折井刑事に組みつかれ...
海野十三 「疑問の金塊」
...遅疑(ちぎ)逡巡(しゅんじゅん)すれば...
海野十三 「諜報中継局」
...僅かに逡巡(しゅんじゅん)の色を見せるという風だった...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...逡巡(しゅんじゅん)してる者らを多少奮い立たした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少し逡巡(しゅんじゅん)していたが...
夏目漱石 「永日小品」
...「彼方(あつち)の方(ほう)つて――」と少(すこ)し逡巡(ためら)つてゐた三千代は...
夏目漱石 「それから」
...御米はしばらく逡巡(ためら)った末...
夏目漱石 「門」
...先がつかえているために止(や)むなく逡巡(しゅんじゅん)して...
本庄陸男 「石狩川」
...畏縮といふよりは些(いさゝ)か辟易の體(てい)で逡巡(うぢうぢ)してゐる...
三島霜川 「解剖室」
...そうして初めて和(なご)やかに微笑って私の手にその手を結びつけ幾度か逡巡(ためら)いいくらか羞かしそうに口のうちで「お父さん」とそう呼びかけた...
室生犀星 「童子」
...破片が積み上がっているおかげで左手の大きな建物には一段と容易に入ることができたが、いざ長らく望んでいた機会が巡ってきたというその瞬間、我々は逡巡した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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