...猶(なほ)幾多の逡巡なきを得ざりしならん...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...……十分ばかり逡巡(しゅんじゅん)した後...
芥川龍之介 「十円札」
...故に俺は逡巡しながらも猶之を神と呼ぶのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...われ逡巡(しりごみ)して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今は少しも逡巡(ためら)はず...
巌谷小波 「こがね丸」
...鼠のあらぬに逡巡(ためら)ひぬ」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...苦言を呈せんとして逡巡するもの三たび...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...私は何の逡巡もなしに...
豊島与志雄 「白木蓮」
...逡巡(しゅんじゅん)する兵士らと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...湯槽(ゆぶね)の中で身を浮かしながら少々逡巡(しゅんじゅん)していると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...そこで逡巡(ためら)ったなり動けなくなった...
夏目漱石 「明暗」
...これは住所氏名を問われて何か逡巡するところがあった為...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...彼のもとの不安と逡巡とがまたもどって来た...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...もうすべての事が逡巡(ためら)われてくる...
堀辰雄 「楡の家」
...憤つてる見たいだな――とつても好いかえ?」など逡巡してゐたが...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...作者が恋愛した人との現実で苦しんでいた、人生に対する対手の狐疑、逡巡は、貧困や孤独な生活経験からたくわえられたものであった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...彼に会うことを逡巡(しゅんじゅん)したり卑屈な弁解(べんかい)を考えてみたりする信長ではなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...懐疑逡巡(かいぎしゅんじゅん)して...
吉川英治 「三国志」
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