...自分は屡動きながら逡巡する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...逡巡せる光に在つては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...逡(たじ)ろぐところを追いすがった折井刑事に組みつかれ...
海野十三 「疑問の金塊」
...総指揮官の雁金検事は逡(たじ)ろぐ気色もなく直ちに現場附近の捜査を命じたのだった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...また彼らは女学生上がりが奥様風を好んで町人風を装うのを厭がる如く書生上がりの職人も昔の書生風を脱却するに逡巡躊躇するものの如く見える...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...逡巡(しゅんじゅん)のときでは無い...
太宰治 「春の盗賊」
...逡巡(しゅんじゅん)する兵士らと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...逡巡入レ草...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...「絹帽(シルクハット)で鰻屋へ行くのは始めてだな」と代助は逡巡(しゅんじゅん)した...
夏目漱石 「それから」
...彼の頭が彼に適当な解決を与えるまで彼は逡巡(しゅんじゅん)しなければならなかった...
夏目漱石 「道草」
...行き当りばったりの多々良君は無論逡巡(しゅんじゅん)する訳がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...而も困りきつた樣子で逡巡すればするだけ...
南部修太郎 「S中尉の話」
...然も己が罪悪を認めるに聊(いささ)かも逡巡(しゅんじゅん)する者でなく会う人毎(ごと)に自分は人殺しだと告白するにも拘わらず...
西尾正 「陳情書」
...沈思逡巡(ちんししゅんじゅん)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...逡巡(しゅんじゅん)したが...
北條民雄 「いのちの初夜」
...進取の気ありて進み得ず逡巡(ししょしゅんじゅん)として姑息(こそく)に陥りたる諸平(もろひら)...
正岡子規 「曙覧の歌」
...沈黙と逡巡(しゆんじゆん)の中に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...つい逡巡(しゅんじゅん)して...
吉川英治 「新書太閤記」
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