...もう一匹が造作なく彼を巻き殺すのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...僕より造作なくやりさうな人もゐるが...
芥川龍之介 「芸術その他」
...あの浴衣の血痕なぞ造作なく拵(こしら)えられるよ...
江戸川乱歩 「鬼」
...たとえば蛇(へび)が自分の前にヒョロヒョロと立ち現われた愚かな蛙を造作なく呑み込んでしまう要領で...
高見順 「如何なる星の下に」
...造作なくでき上がるわ」「それは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それから鳥のあとから急いで家に入って――その鳥は綺麗な雄鳥であった――造作なくそれを捕えて...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...・雨ふる竹をきる濡れてゐる(追加)・死んでもよい青葉風ふく(〃)・雀こゝまで子を連れてきてだんだんばたけ・大きな鋸が造作なく大きな木を炎天(追加)改作追加・雨ふる生えてゐる木を植ゑかへる・百姓も春がゆく股引のやぶれ・たま/\髯剃れば何とふかい皺(病後)・ひとり...
種田山頭火 「其中日記」
...二度三度と慣れて来れば造作なく出来そうにも思える...
徳田秋声 「新世帯」
...こんなに造作なくかたづけられようとは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...敵の横腹を抓(つね)ろうとする彼女の手首は造作なく捩(ね)じ上げられた...
中島敦 「南島譚」
...一尺に足らない古板を造作なく渡した上を...
夏目漱石 「三四郎」
...これこれのこともやろうと思えば造作なく出来ます...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...彼はそれを造作なく取り外して...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...造作なく逮捕され...
久生十蘭 「悪の花束」
...造作なく酔わせてしまえるのです...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...なによりもまず一家の墓窖(はかあな)を内側から造作なくあけることができるように作りかえた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...避雷針は造作なくのぼれるし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...子供を荷物のように造作なく上り口に運びそこに立っている受持教師にそっぽを向いて話しかけた...
本庄陸男 「白い壁」
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