...如何に手早く三味線に合せてしん粉でものゝ形を造り上げるかといふ点にある...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...人の生命は機械でも造り上げる事ができるわけだ...
有島武郎 「或る女」
...あらゆる変形を行なって全くの別人を造り上げる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...そうして現在のすべての服装よりも優れた新服装を造り上げるまでには多くの歳月を要するのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そうしてその失敗を踏み台にして徹底的に安全なものを造り上げるのが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...これですっかり容疑者被告を造り上げる方の仕事が完成した訳である...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...このように恐ろしい地殻(ちかく)活動の現象はしかし過去において日本の複雑な景観の美を造り上げる原動力となった大規模の地変のかすかな余韻であることを考えると...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...それは数限りもない種々な所定条件のどれにもうまく適合するような家を造り上げるという事である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...こうして自然認識の体系を合目的的に造り上げることは無論吾々主観――理性――の作用の必然性に基くのであるが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そのペンネームの主人公を造り上げる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...他人が真似の出来ない歴史家を造り上げることもある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...即ち又やがて氏自身が造り上げるだろう処の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...感情が論理を有つことによって一定の「認識」を造り上げるのである(私はこの点を「感情の論理」として取り扱ったことがある)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...幸に我等の手で造り上げる事に成功した...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...形に造り上げるまでには...
直木三十五 「南国太平記」
...全然精神的な安静を造り上げることができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)「我々には世界を造り上げるほどの能力はない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...寸分たがわぬほどの名器をきっと造り上げるであろう...
柳宗悦 「北九州の窯」
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