...醜行(しうかう)を逞(たくまし)うして...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...不逞の空想を案配し...
太宰治 「清貧譚」
...逞しい手を彼の胸にかけたかと思うと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...同じような空想を逞(たくま)しゅうしたこともあった...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
... 310親しく舟を指揮するは智慧逞しきオヂュシュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我々が此の島の肌黒く逞しい少女共に見出し難いだけのことだ...
中島敦 「環礁」
...完全な姿であろう! 全身些(いささ)かの隙(すき)もない逞(たくま)しい緊張...
中島敦 「悟浄歎異」
...意図の逞(たく)ましさ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お願ひ――」逞(たく)ましい男の權之助が手を合せぬばかりに頼むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筋骨の逞(たく)ましさは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枕半弓(まくらはんきう)よりは逞(たくま)しくして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかしそれでゐて何か或る頑丈な逞しい姿勢の影に...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...そういう不逞(ふて)ぶてしさで...
本庄陸男 「石狩川」
...逞(たく)ましい男にうしろをかかえられ...
本庄陸男 「石狩川」
...逞(たく)ましい流水のみおや渦をくぐりぬけて...
本庄陸男 「石狩川」
...そこはかとない放浪のおもひが逞しいにもかゝはらず...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...躯つきも逞(たくま)しくなって...
山本周五郎 「桑の木物語」
...朝廷度外などの不逞は敢(あえ)てなしえないのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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