...筋骨(きんこつ)の逞(たくま)しい男だった...
芥川龍之介 「海のほとり」
...そうして逞(たくま)しい両腕に...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...むろん御筋骨(ごきんこつ)はすぐれて逞(たくま)しうございますが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...今日無謀にも支那に向って領土的野心を逞(たくま)しうせんとするものは無い様である...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...ある意味では野蛮でブルータルであると同時に一方ではまた新鮮で明朗で逞(たくま)しい美しさがないとは云われない...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...女中達の肉体に想像を逞しくするほど...
外村繁 「澪標」
...逞ましい速度で回転しながら...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...彼等の体躯は逞ましく...
豊島与志雄 「風俗時評」
...料紙へ不逞浪人を募ってと...
直木三十五 「南国太平記」
...錢形の平次親分のやうな智慧の逞(たくま)しい人間に來てもらつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく逞(たく)ましい鬪爭心を感じさせる男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いま日中を通行する黝鐵の凄く油ぎつた巨重の逞ましい機械をみよこの兇逞な機械の踏み行くところどこでも風景は褪色し空氣は黄ばみ意志は重たく壓倒される...
萩原朔太郎 「青猫」
...どんなに狂暴を逞(たくま)しくするかしれないと...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...天下一般學者の多數は朱子學に制せられて他は其意を逞ふするを得ず...
福沢諭吉 「帝室論」
...流れは一棹押して離れるごとにもりもり逞(たく)ましくなった...
本庄陸男 「石狩川」
...三之木三郎は五人のなかでは誰より逞しく...
山本周五郎 「似而非物語」
...逞ましい裸体(はだか)で...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...不逞(ふてい)不埒(ふらち)なる秀吉の筋目ちがえを正さんとなし給うおこころに対し...
吉川英治 「新書太閤記」
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