...精神(たましい)の縷糸(いと)が已(すで)に逝ける淋しき時世になお引かれているのはどういうわけか...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...栗山も同じ年に七十四歳にて逝けり...
大町桂月 「豐島ヶ岡」
...かくて程なく彼逝けり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...森さんは去年細君に逝(ゆ)かれて...
徳田秋声 「挿話」
...× × ×さうして弟の逝つた翌くる日...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...もはやいかに拳(こぶし)を伸ばすもわが頭(こうべ)には届かぬ遠方へ逝(ゆ)きぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...生田葵山去年十二月卅一日世田ヶ谷代田の家にて逝去の由...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...本紙十月號記載上田文子氏の「晩春騷夜」上演記念の會で發病逝去されてしまつた――無代ならば大變結構なことと思つた...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...信念堅固の女史は逝(ゆ)きぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...専攻斯学願樹功、微躯聊期報国忠、人間万事不如意、一身長在轗軻中、泰西頼見義侠人、憐我衷情傾意待、故国難去幾踟、決然欲遠航西海、一夜風急雨※※、義人溘焉逝不還、忽長隔幽明路、天外伝訃涙潸潸、生前不逢音容絶、胸中鬱勃向誰説、天地茫茫知己無、今対遺影感転切明治二十四年十月遂に上の図篇が第十一集に達し、これを発行した時、私の郷里土佐国佐川町に残してあったわが家(酒造家)の始末をつけねばならぬ事が起ったので、仕方なく右の出版事業をそのまま擲(なげう)っておいて、匆々(そうそう)東京を出発する用意をし、間も無く再び東京へ出て来るから、今度出て来たが最後、大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...徒(いたず)らに歳月矢の如く逝(ゆ)きて今は全くの白頭になったが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...よしや老後なりとてもそれ/″\が歌舞伎或は帝劇の舞台を踏んで長逝したことはせめてもの倖であつたと私は云ひ度い...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...翁は鎌倉建長寺内で逝去されたが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...はた我に先だつて彼の逝きたるは彼も我も世の人もつゆ思ひまうけざりしをや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それのみ唯一のたのみとし玄徳は逝くぞよ」滂沱(ぼうだ)...
吉川英治 「三国志」
...ひとり逝(ゆ)きふたり死に...
吉川英治 「新書太閤記」
...物しずかに去って逝(い)った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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