...私の母の妹である女を寡婦として残して逝かれました...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...開(あ)け放ちたる廊には世を逝(みまか)りし僧どもの像をならべ懸けたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...顧(かえりみ)る者もなくして永く失逝(うせさ)る」というにある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...逝いて回らぬ刀水にのぞみて...
大町桂月 「北總の十六島」
...相馬氏は面喰つて知人の今では逝きし東儀鐵笛氏(季治)を訪ねて色々打合せ...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
......
立原道造 「萱草に寄す」
...抱壺もついに逝つてしまつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...碧梧桐氏逝去を今日知つた(新聞を見ないから)...
種田山頭火 「其中日記」
...としとったお母さん逝(い)ってはいけないとしとったお母さんこのままいってはいけない風にぎいぎいゆれる母子寮のかたすみ四畳半のがらんどうの部屋みかん箱の仏壇のまえたるんだ皮と筋だけの体をよこたえおもすぎるせんべい布団のなかで終日なにか呟(つぶや)いているお母さんうそ寒い日が西の方...
峠三吉 「原爆詩集」
...とうとう昨晩お逝くなりになつたのよ……」と...
南部修太郎 「病院の窓」
...父はその問題から日毎に健康が衰えてついに逝いた...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
......
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...画伯逝いてもう何年になることだらう...
正岡容 「下町歳事記」
...「A老人がお逝去(なくな)りになったのですって?」泉原は胸を躍らせながら早口に訊(たず)ねた...
松本泰 「緑衣の女」
...而今年犬冢今川倶逝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今や彼れ逝(ゆ)く...
山路愛山 「北村透谷君」
...六月、信長逝き、中旬、山崎に戦い、七月、清洲に会し、下旬、長浜を撤去(てっきょ)し、家族を姫路に移し、八月、宝寺城の工を起し――この間、京都政治所と山崎とのあいだを隔日に往来しつつ、朝(あした)に禁闕(きんけつ)に伏し、昼に市井を巡察し、夕べに庶政(しょせい)を見、答使(とうし)を発し、賓客を迎え、夜半の燈下に遠国の文書を閲し、払暁、部下の訴えに裁決を与えて、飯を噛み噛み一鞭またどこかへ出かけてゆくというような毎日だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あのまま逝(ゆ)かせてしまったほうがいいンじゃありませんかえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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