...通草が口を開けて居ました...
江南文三 「佐渡が島から」
...そのなかから通草蔓(あけびかづら)の手籠を二つ三つ買ひ取つた...
薄田泣菫 「茶話」
...烏(からす)飛んでそこに通草(あけび)のありにけり大正四年十月九日 京都三条小橋の万屋にあり...
高浜虚子 「五百句」
...夜銀座通草市にて花月楼主人に逢ひぷらんたん亭に小酌す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...沓脱の左右には婆さん達が小さな店を出して通草(あけび)や菓子を並べて置く...
長塚節 「佐渡が島」
...大きな通草(あけび)の蔓(つる)が巻いたまま...
夏目漱石 「明暗」
...通草(あけび)のように瞼が重くなった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...通草(あけび)だのの蔓草(つるくさ)が実にややこしい方法で絡(から)まりながら蔓延(まんえん)していた...
堀辰雄 「美しい村」
...通草だのをも私に教えてくれたのだった...
堀辰雄 「美しい村」
...わがあけびを支那の通草一名木通に当てていた...
牧野富太郎 「アケビ」
...右の通草すなわち木通はあけびではないということになったので...
牧野富太郎 「アケビ」
...通草(あけび)をとつたり...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...野葡萄や通草(あけび)をとりながら...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...横手(よこて)の市日などに山と積んで売っている「通草籠(あけびかご)」は...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...また少し歩きますと通草細工(あけびざいく)が眼に止ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...同じ瓶敷ですが近時通草蔓(あけびづる)を花形に編んで籐(とう)で止めた美しいものを作り出しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...形通草の實に似たり...
横瀬夜雨 「花守」
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