...それでもなほ当世に通用しない訳ではありません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...世間ではめくらとしてより通用しないものと見ているにちがいなかった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...生物という存在に就いては通用しない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...原始社会のジャーナリズム現象に就ては殆ど全く通用しない規定になるからである...
戸坂潤 「辞典」
...尤も之は理性による推論だから日本の新常識には通用しないかも知れぬが...
戸坂潤 「社会時評」
...握る割符は通用しない...
夏目漱石 「虞美人草」
...尤も通用しない徳義上の教育を受けた...
夏目漱石 「それから」
...云ふ事は元(もと)の通りには聞(き)かれないつて威張つたつて通用しないぢやありませんか」梅子は少し激したと見えて猶も云ひ募らうとしたのを...
夏目漱石 「それから」
...改正しなければ通用しないのである...
蜷川新 「天皇」
...後で雅号をつけたところで通用しない...
萩原朔太郎 「名前の話」
...異類のものとは通用しない...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...そのまま通用しない...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...幼稚園作品は市場じゃ通用しない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...決して通用しない他山の宝石であつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...イノシシは山猪と書かねば通用しない...
南方熊楠 「十二支考」
...その語はまだ一般には通用しない...
柳田国男 「海上の道」
...斯ういう文芸は多くは他地方へは通用しない...
柳田國男 「夢と文芸」
...通用しないほどのみっともないものであるとはおもわないのであるが...
山之口貘 「おきなわやまとぐち」
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