...探偵小説というものの性質に通暁(つうぎょう)せらるる諸君は...
江戸川乱歩 「心理試験」
...部(ぶ)を分(わけ)図(づ)をいだして通暁(さと)しやすくしたる精撰(せいせん)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...幽斎はそれにもましていろんなことに通暁してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...よく業務に通暁しなければならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...馬には通暁した人ですから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし一度私共がその内容に通暁するに至るならば...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...故にφa,1(da)=paφb,1(qb-dapa)私は微分法に通暁しない読者のためにこれを説明した...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...それと共に四季折々の時候に従って俳諧的詩趣を覚えさせる野菜魚介の撰択に通暁している...
永井荷風 「妾宅」
...もちろん事情に通暁した弁護側...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...海鼠(なまこ)の棲息地などに通暁し...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...あたしは青蛙の喧嘩に通暁しているので...
久生十蘭 「だいこん」
...また欧州の柳暗花明にも充分に通暁せられる学殖遊蕩ともに誉れ高い粋人中の粋人...
久生十蘭 「魔都」
...一度往復した大野順平らが最も地理に通暁していなければならぬのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...俳句以外の文学にも大体通暁(つうぎょう)せざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...本当に科学に通暁した人たちが見たらば...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...個々の状況に文学的に通暁した人がいります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世態に通暁徹底していなければいけない...
夢野久作 「近世快人伝」
...書き手はそれらの言語全てに等しく通暁しているらしかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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