...君程複雑な支那生活の表裏に通暁する事は出来ないかも知れない...
芥川龍之介 「上海游記」
...竹中氏は勿論ドイツ語に通暁しているが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其処の海員周旋屋の内幕に通暁して居た事であつた...
石川啄木 「病院の窓」
...ドアのカギ穴を通して行なわれる種々のトリックにも通暁していた...
江戸川乱歩 「影男」
...幽斎はそれにもましていろんなことに通暁してゐた...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...馬には通暁した人ですから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...女の心理に非常に通暁(つうぎょう)している一種の色魔なのではないかしらと錯覚し...
太宰治 「たずねびと」
...撮影者が単に映画のテクニークに通暁しているばかりでなく...
寺田寅彦 「教育映画について」
...彼は時勢に通暁し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...通暁(つうぎょう)している者はない...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...ないしはまた足利時代に流行した『秋夜長物語』の類にも通暁した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...東京の「遊楽街(リユ・ド・プレエジール)」の伝説口碑に通暁しているすぐれた土俗学者たちだ...
久生十蘭 「金狼」
...あたしは青蛙の喧嘩に通暁しているので...
久生十蘭 「だいこん」
...俗人気質は全く通暁してよいものだが(作家として)自身の俗人性は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...個々の状況に文学的に通暁した人がいります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...モンテーニュは此の人を最も古代文学に通暁した人として尊敬していた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世態に通暁徹底していなければいけない...
夢野久作 「近世快人伝」
...書き手はそれらの言語全てに等しく通暁しているらしかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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