...今の日本の映画界の通弊は何でも監督監督と騒ぎまわることである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...今日上流社会の最も通弊とする所は...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...近来青年の通弊(つうへい)ともいうべきは...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...木を伐りはじめた」と為政者の通弊を指摘した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...田舎出の人の通弊として...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...むかしからの日本の学者の通弊であり...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...また下書きなどをしてその上を綺麗(きれい)に塗りつぶす月並なやり方の通弊を脱し得る所以(ゆえん)であるまいか...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...それでなくてもアカデミックな科学財の通弊として...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...日本の各種古典学者の通弊は...
戸坂潤 「読書法」
...実に今の批評家の通弊に非ずや...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...浅薄な孤独者の通弊だ...
豊島与志雄 「自由人」
...学者の通弊として統一病に罹(かか)ったのだと酷評を加えてもよいが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...上下とか優劣とか持ち合せの定規(じょうぎ)で間に合せたくなるのは今申す通り門外漢の通弊でありますが...
夏目漱石 「中味と形式」
...古学者流の通弊にこそあれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...そして主唱者の墜りやすい通弊として...
松永延造 「職工と微笑」
...現代の歴史哲學の通弊である如く...
三木清 「歴史哲學」
...たんに凡俗の人たちだけではなくほとんどすべての人に見られる通弊なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近代工藝のどこにも見られる通弊である...
柳宗悦 「工藝の道」
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