...六十にも七十にもなつて枯木寒巖の如き老人にならなければ味ひ得ぬやうに考へるのは今日の老人達の通弊ではありませんか...
會津八一 「趣味の修養」
...この東洋文人を一串する通弊に自ずから襯染していた自家の文学的態度をも危ぶみかつ飽足らず思うて而して「文学には必ず遊戯的分子がある...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...木を伐りはじめた」と為政者の通弊を指摘した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...田舎出の人の通弊として...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...徳川時代の学者などの通弊であったが...
津田左右吉 「陳言套語」
...それでなくてもアカデミックな科学財の通弊として...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実に今の批評家の通弊に非ずや...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...浅薄な孤独者の通弊だ...
豊島与志雄 「自由人」
...直接目前の利益を目指す性急さが日本の個人資本及び会社資本の通弊だと...
豊島与志雄 「中支生活者」
...そういう通弊に陥りたくはないのだ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...それが現代の通弊だってさ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...通弊というものは...
豊島与志雄 「囚われ人」
...こういう習慣はすべて概念ばかりで物を考えるようになっている知識人の通弊だ...
中島敦 「虎狩」
...上下とか優劣とか持ち合せの定規(じょうぎ)で間に合せたくなるのは今申す通り門外漢の通弊でありますが...
夏目漱石 「中味と形式」
...古学者流の通弊にこそあれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...今日天下の通弊なり...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...そして主唱者の墜りやすい通弊として...
松永延造 「職工と微笑」
...現代の歴史哲學の通弊である如く...
三木清 「歴史哲學」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??