...その通り路を去らしめなかつた...   
石川啄木  「鳥影」 
...衆人は八一ねえさんの要らぬ差出口を咎めながら通り路をあけた...   
魯迅 井上紅梅訳 「風波」 
...通り路をじゃましないでもらいたいもんだね」僕はふてぶてしくいいはなった...   
海野十三  「海底都市」 
...なんという勿体ない通り路であろうか...   
海野十三  「深夜の市長」 
...僕のために通り路を開けたのだった...   
海野十三  「深夜の市長」 
...何ものにも触れぬよう通り路の中間をよろけるように歩いて...   
  「草藪」 
...土間の通り路で着物の前を開けさせて...   
谷崎潤一郎  「蓼喰う虫」 
...その包のまゝ通り路へ置いてみたけれども...   
谷崎潤一郎  「猫と庄造と二人のをんな」 
...私の通り路にはすでに人だかりがしていた...   
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」 
...「アハハハハそれじゃ叡山(えいざん)へ何しに登ったか分からない」「そんなものは通り路に見当らなかったようだね...   
夏目漱石  「虞美人草」 
...だから通り路よりは自然広い訳で...   
夏目漱石  「坑夫」 
...通り路へぶっ倒れて...   
久生十蘭  「魔都」 
...通り路が何処からどうついているのかも分からず...   
堀辰雄  「晩夏」 
...以前からの通り路(みち)ではあるが...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...船と船の間の通り路...   
室生犀星  「神のない子」 
...彼がつまずいて倒れるよう通り路に物をおき...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...その水を吸って通り路を乾かそうと企て...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...此しのび風の通り路のやうで...   
吉江喬松  「山岳美觀」 
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