...どうやら懸念していた梅雨時も無事に通り越すことができました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...いずれにしてもそこを通り越すのはなかなか難渋なのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを通り越すと...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...そこを通り越すとまた広くなって...
知里真志保 「あの世の入口」
...それを通り越すと香炉のふたのような形の島が見えたが名はわからなかった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...一度隆盛期を通り越すと消えてしまう...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...然しそれを通り越すことが...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その内心の宝に触れさせずに経験を通り越すこと……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを通り越すのだから目出度いよ...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...けれども咽喉を通り越すや否やすぐとまた飲みたくなった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...芋が食道を通り越すまでは呼息(いき)の詰る恐れがある...
夏目漱石 「坑夫」
...その峠を定規通(ていきどお)り通り越すと...
夏目漱石 「こころ」
...しかし彼らがひとたび化銀杏の下を通り越すや否(いな)や急に古(ふ)る仏(ぼとけ)となってしまう...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それを通り越すと満鉄の本社になる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...僕のまはりを通り越す群衆が僕には僕の影のやうにおもへる...
原民喜 「鎮魂歌」
...ぼくはいまその電燈を通り越す...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その暗渠の上を通り越すと彼は...
夢野久作 「木魂」
...松林を通り越すと...
若山牧水 「樹木とその葉」
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