...通り筋の喫茶店でお茶を呑(の)むこともしばしばであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...葉子の家では以前町の大通り筋に塩物や金物の店を出していたこともあって...
徳田秋声 「仮装人物」
...その町はこの市の本通り筋の裏にあつた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...その尼さんのお通り筋に並んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...一と通り筋は通りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言う事は一と通り筋道が立っているが――そのくせガタガタ顫えて居るじゃないか...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...また通り筋の家々にては...
穂積陳重 「法窓夜話」
...足跡によって通り筋のわかってしまうことをいとい...
柳田国男 「年中行事覚書」
...通り筋(すじ)と間筋(あいすじ)は大方(おおかた)瓦葺(かわらぶ)きとなったが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ところが又、その翌る日の正午(ひる)頃になると、村の駐在巡査と、部長さんらしい金モールを巻いた人を先に立てて、村の村医(せんせい)と腰にピストルをつけた憲兵との四人が、めいめいに自転車のベルの音をケタタマシク立てながら村を通り抜けて、川上の方へ行ったので、通り筋の者は皆、何事かと思って、表へ飛び出して見送った...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...二人とも犯人の通り筋に寝ておったのに...
夢野久作 「巡査辞職」
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