...「ちょっと通りがかりに失礼ですが...
芥川竜之介 「歯車」
...それから僕等は通りがかりにちよつと萩寺(はぎでら)を見物した...
芥川龍之介 「本所両国」
...よそから来て通りがかりに見つけて...
犬田卯 「錦紗」
...誰ひとり途の通りがかりに空地に下りて来て...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...通りがかりにそれを見た旅人の一人は...
薄田泣菫 「独楽園」
...以前から通りがかりに見てわしはちゃんと知っていましたとも」という私にとっては何よりの返事であった...
橘外男 「逗子物語」
...その仕事を長谷川が通りがかりに佇んで眺めていると...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...「一寸通りがかりに……...
豊島与志雄 「神棚」
...通りがかりに聞きかじりながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは通りがかりにそっと梅の幹をたたいて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...通りがかりに門番の女が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は通りがかりに訪れてみたことがある...
豊島与志雄 「楊先生」
...わたくしは今方通りがかりに硝子(ガラス)戸を明け放した女髪結(かみゆい)の店のあった事を思出した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...いい心持ではあるまい、間違えられた僕でさえ、気の毒でたまらないから、通りがかりには、キットあの遺された家族の連中へ、見舞に立寄っているのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...Kの主人が通りがかりに見て...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...いつだったか、通りがかりに、霊南坂でそういう光景を見たことがあった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...通りがかりに遣付(やっつ)けた仕事だろう……...
夢野久作 「巡査辞職」
...ほんの通りがかりに...
吉川英治 「春の雁」
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