...それから僕等は通りがかりにちょっと萩寺を見物した...
芥川龍之介 「本所両国」
...と通りがかりに睨(にら)むと...
泉鏡花 「婦系図」
...先刻(きつき)忠成は道の通りがかりに...
薄田泣菫 「茶話」
...通りがかりに見る暮れの気の忙(せわ)しい町のさまが...
徳田秋声 「爛」
...通りがかりに見出したのであった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...「一寸通りがかりに……...
豊島与志雄 「神棚」
...酒樽(さかだる)の匂(にお)いを通りがかりに嗅(か)いだだけで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしは今方通りがかりに硝子(ガラス)戸を明け放した女髪結(かみゆい)の店のあった事を思出した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...こうして通りがかりに伺いましたようなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝がけの棟梁が弟子を引連れて通りがかりに発見したというのが最初です...
中里介山 「大菩薩峠」
...Kの主人が通りがかりに見て...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...あの坂で……秋元 通りがかりに現場を見ましたが...
久生十蘭 「喪服」
...いつだったか、通りがかりに、霊南坂でそういう光景を見たことがあった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...深くも考えず通りがかりに呼びかけたのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...通りがかりに覆つてゐる下駄を起す程の氣も出た...
水野仙子 「四十餘日」
...いま通りがかりに見かけたからちょっと声をかけたんだよ」「このひとを知ってるんですって」「向う前に住んでたんだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...通りがかりに自斎と彼との試合を見ていたので...
吉川英治 「剣難女難」
...ほんの通りがかりに...
吉川英治 「春の雁」
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