...日本の音楽が必ずしも吾々の間にのみ通ずる地方的音楽でないことを発見したのは...
阿部次郎 「帰来」
...霊界に於て相通ずるものがあるから可能になったのだろうと思います...
石原莞爾 「最終戦争論」
...電車の通ずる宵(よい)の中(うち)に散会したが...
内田魯庵 「最後の大杉」
...小出から人力車を通ずるが二人引きでないと...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...これ等の問題に通ずる大体の傾向から云って...
戸坂潤 「読書法」
...大世紀……などの各時代を通ずる放逸のありさまを勤勉に細叙してある小説に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...中庭から外庭に通ずる小さな通用門をあけてくれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...会津から改めて近藤の方に旨を通ずると...
中里介山 「大菩薩峠」
...眞は唯一であるといふことは天人の間に通ずる大法則である...
長塚節 「教師」
...これらはけっきょく中国古代の神仙思想に通ずるものである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...父親の部屋に通ずる境の唐紙などを動かしたりしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...志士派産商業家一般に通ずる性格である...
服部之総 「志士と経済」
...その部屋へ通ずる襖が二三寸開いています...
平林初之輔 「祭の夜」
...その方面に通ずる私服刑事をひとり付けてくれる...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...古今東西に通ずるとはこの事なり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...上層と下層と相通ずるには石階を取つて迂回(うかい)すべく...
正岡子規 「四百年後の東京」
...役場の横から明神下の入江に通ずる道には...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...唐崎(からさき)まで通ずる猿塚なる穴あり...
南方熊楠 「十二支考」
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