...一味相通ずる何物かがあった...
芥川龍之介 「魚河岸」
...有妻の男子が他の女と通ずる事を罪悪とし...
石川啄木 「性急な思想」
...この家庭の破綻(はたん)を処理した沼南の善後策は恐らく沼南の一生を通ずる美徳の最高発現であったろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その東へ通ずる坑道は何故(なにゆえ)か...
海野十三 「空襲葬送曲」
...それ故欧米人の外情に通ずるものは皆等しく日本を危ぶんだ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...其意を通ずるを得ずして...
高木敏雄 「比較神話学」
...私は朝野の話と一脈相通ずるもののあるのを感じた...
高見順 「如何なる星の下に」
...私の気分と一脈相通ずるものがあつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...また一方においては西欧のユーモアと称するものにまでも一脈の相通ずるものをもっているのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...墓地へ通ずる並み木道に行列がさしかかった時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...昔のメーヌ市門へ通ずる大道は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし教育ある上等社会の言語はたいてい通ずるから差支(さしつかえ)ないが...
夏目漱石 「倫敦消息」
...文字に記して意を通ずるは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...洋学者として英語を知らなければ迚(とて)も何にも通ずることが出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...思いを通ずる方法は無かった...
本庄陸男 「石狩川」
...たしかに先代鶴枝の技巧的な美しさとは一脈相通ずるもののあるような心もちがしてならない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...晴は精と通ずる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...裏の堀へ通ずる木戸があいて...
山本周五郎 「風流太平記」
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