...通信班に通ずる伝声管のところへかけつけた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ふと不審を覚えていつもの軽い気持で玄関から奥へ通ずる扉(ドア)を開けてみた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...他人の妻と通ずることを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...表から台所口とは反対にそこの縁側の方へ通ずる...
豊島与志雄 「土地に還る」
...大菩薩峠に通ずるの甲州裏街道であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼是(ひし)相通ずると...
夏目漱石 「永日小品」
...ネオ・スピリチュアリズムの運動と一脈相通ずるものがあると言われ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...左手には金次郎が居たといふ土藏へ通ずる生濕(なまじめ)りの道があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風呂場に通ずる廊下以外には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其処(そこ)から通ずるバルコニーの方から...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...車は國中に通ずる頃なれば(をはり)...
一葉 「暗夜」
...その両側には右と左に別の庭へ通ずる門が見えている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...瀬川艶子が証言したという社長室の廊下へ通ずるドアを叩(たた)いた人間を一刻も早く捜さねばならないと思います...
平林初之輔 「五階の窓」
...通ずるところに通じているのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...それはゲーテなどにも通ずるところのあるものである...
三木清 「西田先生のことども」
...【一五】貨を通ずるは...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...来るともなく深良屋敷に通ずる国道添いの丁字路(ていじろ)の処まで来ると突然...
夢野久作 「巡査辞職」
...三箇から大坂へ通ずる川の増水を利用すれば...
和辻哲郎 「鎖国」
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