...容易に先方へ通じないらしい...
芥川龍之介 「あばばばば」
...何しろ言葉が通じないのでね...
海野十三 「地球発狂事件」
...この愚かしき世の中には通じないことであった...
太宰治 「虚構の春」
...どうしても通じないんだ...
永井荷風 「ひかげの花」
...全然言葉が通じないで閉口したことを憶ひ出した...
中島敦 「環礁」
...電車はまだ通じないだろうという宿のものの注意を信用して俥(くるま)を雇った...
夏目漱石 「行人」
...通じない理窟になる...
夏目漱石 「それから」
...しかし姉にはそれが一向通じないらしかった...
夏目漱石 「道草」
...たとい云い現わしても彼女に通じない事はたしかであった...
夏目漱石 「明暗」
...それも通じない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通じないと思い返したものか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...通じないんじゃないか...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...わたしはしかたなしに話の通じないのを幸ひにして黙つてしまつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...ただこの秘約が通じないために...
柳宗悦 「民藝四十年」
...歴史に通じないこの旅人には...
柳田国男 「海上の道」
...このまま片づけるのも芸のねえ話だかんナ……エヘン」「止せったらヂック……そんな事をしたら化けて出るぞ」「ハハハハ……化けて出たら抱いて寝てやらあ……何も話の種だ……エヘンエヘン」「止せったら止せ……馬鹿だなあ貴様は……云ったってわかるもんか」「まあいいから見てろって事よ……これあ余興だかンナ……俺の云う事が通じるか通じないか……」って云ううちに...
夢野久作 「支那米の袋」
...高さんにお言伝したの通じないんじゃないかと...
横光利一 「旅愁」
...この爺さんはまことに耳が遠いのでそんな聲ではなか/\通じないといふ...
若山牧水 「比叡山」
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