...それ等はみな私自身の手ではなく友人を通じて質屋の世話になつたものであつた...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...さっぱり意味が通じない...
海野十三 「海底大陸」
...霧が物を障(さえぎ)る事は東西を通じて詩にも歌にもいろいろに云い現されているが...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...分業の便宜をば世界を通じて適用するの自由貿易主義に則(のっと)り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それと新及び旧陸相を通じての内閣との関係は何であるのか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全然言葉が通じないで閉口したことを憶い出した...
中島敦 「環礁」
...上下二巻を通じて千五百頁ほどある大冊子だから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...和漢薬に通じていることでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通じないような顔をすることはないでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あらゆる時代あらゆる民族あらゆる社會層あらゆる文化類型を通じて...
波多野精一 「時と永遠」
...また残念なことに全体を通じてきわめてわずかしか時間がない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そして一七三五年ないし一七五五年の二十箇年間を通じて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...お互のあひだだけしか通じない言葉を語つてゐるやうに見えるのは遺憾である...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...京都時代を通じて文学書のうち私の最も熱心に読んだのは詩であったであろう...
三木清 「読書遍歴」
...空虚な家庭内の淋しき生の悩みなどで神経的な沈鬱な性情に変化していたことは日記や書籍を通じてうかがい知れる...
山下利三郎 「誘拐者」
...他人には眼だたぬうら木戸があってじかに庭と通じている...
山本周五郎 「新潮記」
...寺社奉行などの噂を通じ...
吉川英治 「大岡越前」
...麦城の北に連なる峨々(がが)たる峰の背さえ越えれば、道は蜀に通じ、身は呉の包囲の外に立つ...
吉川英治 「三国志」
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