...(カトリツク教はクリストに達する為にマリアを通じるのを常としてゐる...
芥川龍之介 「続西方の人」
...火は日本を通じての燃料である所の木炭によって熱を保つ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...直ぐ後へ――見張員に事情を通じて...
泉鏡花 「婦系図」
...総代一同が揃ったところで各自の名刺を通じた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の商売を通じて充分客を教育することが出来るものだ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...諸兄にも通じたように思う...
太宰治 「創作余談」
...電流が通じてありますから...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...英語の gnarl は「うなる」に通じる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...中世を通じて(アヴェロエスや聖トマス其他)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...凡ゆる室に通じる廊下に之を譬えている...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...道にはほの暗い小さな灌木(かんぼく)が立ち並んでまっすぐに通じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この名古屋城の城内と城下とを通じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...気温や水温の上昇を通じて作物に及ぼす影響とを混同するために...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...SPに縛られるような、悪いことをしたおぼえはねえか」「この家に、ワニなんて人間は居ない」「ワニちゃんでは、通じねえか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それでは通じない例が多いようだ...
南方熊楠 「十二支考」
...ということも大切だろうが其を通じて観る人の精神に如何なる生新な人生の断片をもたらし得たかということこそ大切だと思う...
宮本百合子 「観光について」
...(b)要するに一国全体が実践を通じて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現実の当時の軍人生活ではなくむしろプルタルコスなどを通じて見た古代の名将の言行であったようだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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