...被服廠(ひふくしょう)へ通う荷馬車が通る...
芥川龍之介 「父」
...具合よくゆくかも知れないな』二三度『すみれ』に通ううち...
梅崎春生 「Sの背中」
...この道を奥の方へと荷馬車の通うのにも出逢(であ)ったが...
徳田秋声 「縮図」
...冬子ももう幼稚園に通うようになって世話がやけないから...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...これに入れ上げようとして通うものではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...夏の間は足も入れられないような山奥迄も馬橇が通うようになって...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...文楽座に通うのを毎日の仕事としていた他意なき熱心さを...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...荻窪から川崎まで通うとすると...
久生十蘭 「あなたも私も」
...口の端に通うものが乏(とも)しくなるにつれ...
久生十蘭 「奥の海」
...わが国で鶏声をコケコというに通う...
南方熊楠 「十二支考」
...京橋へ通う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これ以来手紙が通うようになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...毎日夕食後に馬借町(ばしゃくまち)の宣教師の所へ通うことになった...
森鴎外 「二人の友」
...どこの学校に通うと云うことを知る縁もなかった...
森鴎外 「二人の友」
...浅間山の東側を伝って碓氷の軽井沢と通うている...
柳田國男 「地名の研究」
...后町(きさきまち)ノ廊(ろう)を通うたびにも...
吉川英治 「私本太平記」
...かれの目指す鳴門の海にもひびき剣山の世阿弥が夢にも通うであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やっと仕事に通うようになった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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