...主僧が早稲田に通うころ読んだというシェークスピアのロメオやテニソンのエノックアーデンなどもその中に交っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...四ツ谷からお茶の水の高等女学校に通う十八歳くらいの少女...
田山花袋 「少女病」
...私は慶応義塾に通う電車の道すがら...
永井荷風 「日和下駄」
...しげしげ駒井のところへ通うとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...涙にも現わすことのできない深き同情の流が心の底から底へと通うていたのである...
西田幾多郎 「我が子の死」
...血の通う音楽であったからである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...祖先の血が通うムリロの名画木の上へ...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...元より彼には学校に通う余裕はない...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...林子平が日本橋下の水が英海峡の水と通うと言ったごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...奥の室から吹き通う薫香(たきもの)の香に源氏の衣服から散る香も混じって宮のおいでになるあたりは匂(にお)いに満ちていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなに見苦しく永い間二人で通うということは見ていても見づらいではないか...
室生犀星 「姫たちばな」
...夜間大学の高等師範科に通うかたわら...
矢田津世子 「茶粥の記」
...自由に人の世から往(ゆ)き通う旅の神があり...
柳田国男 「海上の道」
...片道二時間もかけねば学校に通うことができなかった...
山川方夫 「十三年」
...学舎に通う村童が...
吉川英治 「三国志」
...たえず村井民部より使いは通うてまいるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...島原へ遊びに通うているとかいう噂は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...吉原の某楼へ毎日お針さんに通う...
吉川英治 「年譜」
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