...K村から倶知安(くっちゃん)に通う道路添(みちぞ)いに...
有島武郎 「カインの末裔」
...心の通う音である...
泉鏡花 「浮舟」
...葎(むぐら)くぐりに人は通う...
泉鏡花 「薄紅梅」
...老婆の枕に通うのはなんの思いであろうか……...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いくら病気はかくしても心は通うものかと...
「草藪」
...雨や雪の降る時は草鞋穿(わらじば)きなどで通うこともある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...羽生から大越(おおごえ)に通う街道が見えた...
田山花袋 「田舎教師」
...小学校に通う子供三人が...
豊島与志雄 「猫」
...毎日墨と硯とを持って研究室へ通うということは...
中谷宇吉郎 「墨色」
...一八五四年に「和親」条約が成功しても太平洋に汽船が通う余裕がなかったのだから...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...私の家からその小学校へ通う道筋にあたって...
堀辰雄 「三つの挿話」
...店へ通うとして余り頼りないから近くにいてくれたら安心だとおっかさんが云っており...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...互いに似通うているものも少なくはない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...瓦焼場の煙渦巻く瓦町を抜けて太宰府へ通う田圃(たんぼ)の中の一本道の東側...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...もう今の匂やかなものの通う路は断ち消えて無くなりそうな恐れも覚えて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...そのたびごとに安土まで通うのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...厠(かわや)へ通うこと何十回であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...松坂町から通うのは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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