...通うと言ったところで...
谷譲次 「踊る地平線」
...むろん一脉の温情は相互の間を通うてはゐるけれど(私としては葡萄二房三房あげたのがせい/″\だつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...少しの間毎日通うことになっている...
徳田秋声 「爛」
...ちょうど首府からモンフェルメイュ村(セーヌ・エ・オアーズ県)へ通う小馬車に乗った時においてであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは今戸へ通う渡しと共に廃止された...
永井荷風 「水のながれ」
...この沖を通う船を砕いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちに一人の青年が来て私立大学に通う学資を得る為に運転手をし度(た)い...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「町の中なら俥(くるま)が通うんだね」と自分はまた下女に向った...
夏目漱石 「行人」
...奥の方へと通う廊下を導かれます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口の端に通うものが乏(とも)しくなるにつれ...
久生十蘭 「奥の海」
...アトリエからキャフェのテラスへ通うほか...
久生十蘭 「白雪姫」
...むしろ云ひ得べくもない敬虔の念に似通うたものであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...ポツンポツンと絶え絶えに崖の上までも通う音色を私はどうしてもお鶴が弾くのだと思わないではいられなかった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...定明のもとに通う時は池の裏側を通らなければならないし...
室生犀星 「野に臥す者」
...こうして通う一人は津の国の茅原(かやはら)という男だった...
室生犀星 「姫たちばな」
...今度は南の国へ通う広い往来を駈け下りました...
夢野久作 「白髪小僧」
...出見(いでみ)ノ浜から難波(なにわ)へ通う乗合舟がある...
吉川英治 「私本太平記」
...自分はこの作にメーテルリンクの『タンタジールの死』や『聖者』と相通う或るものを感ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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