...互いの感情が水のように苦もなく流れ通うのを二人は子供らしく楽しんだ...
有島武郎 「或る女」
...通うその学校は、麹町(こうじまち)辺であるが、どこをどう廻ったのか、真砂町(まさごちょう)の嬢さんがこの辺へ来るのは、旅行をするようなもので、野山を越えてはるばると……近所で温習(なら)っている三味線(さみせん)も、旅の衣はすずかけの、旅の衣はすずかけの...
泉鏡花 「婦系図」
...血の通うように撫(さす)ってやるのであった...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...美顔術師の所へ通う多くの婦人連は...
薄田泣菫 「茶話」
...毎日一二時間ずつ本山村の野寄にある玉置徳子女史の洋裁学院に通うばかりでなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...細君が医者へ通うのを利用したので...
谷崎潤一郎 「途上」
...肥車(こやしぐるま)が通う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...またその呼吸がなるべく自由に通うようなふうに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この城下の町道場へもおりおり通う...
中里介山 「大菩薩峠」
...小学校以上の学校へ通うものが一村のうちで一人か二人位のものであった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...やがてその少女もやはり龍山から電車で京城の女学校に通うこととなり...
中島敦 「虎狩」
...学校に通う生徒などは...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そうかといって毎日人力車で通うことも出来ず...
三浦環 「お蝶夫人」
...学校へ通うようになると...
水上滝太郎 「遺産」
...そちらに通う時間について考えていて下すってありがとう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮がお薨(かく)れになったあとで大納言が忍んで通うようになっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなふうにして人目を忍んで通う男は帰って行くものであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...作者気質(かたぎ)には双方やや似通うた点があるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??