...村に這入れば百姓に...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...今年はまた私が這(こんな)にブラ/\してゐて思ふ様に世話もやけず...
石川啄木 「鳥影」
...牝牛が重なり合ふやうにくつついてゐるその真中やその上までも這ひまはつて飢ゑた蟻達は彼方此方の虱の間を行つたり来たりして...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...手提げの中へこの石膏像は這入らない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...横穴へ這入った奴があるんだね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...院長がついと這入つて來た...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...這入ってみる...
谷譲次 「踊る地平線」
...スクルージは寝台から這い出しながら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そして有島農場はそこから半里ばかり山麓の方へよって「うざうざするほど繁り合つた闊葉樹林に風の這入(はい)る音の外に...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...細い穴を這い出すと...
夏目漱石 「坑夫」
...花屋(はなや)へ這入つて...
夏目漱石 「それから」
...さっき温泉(ゆ)に這入(はい)りに来る時...
夏目漱石 「二百十日」
...ようやく一軒の店へ這入(はい)った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...大急ぎで水槽から這い上がりながらこんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒い靄のように掘割の水のうえを這っている...
久生十蘭 「あなたも私も」
...併し僕は這入るにも出るにも...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...「こつちへ這入つて下さい...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...」お霜は台所へ這入った...
横光利一 「南北」
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