...「お前が腹這いになった時の様子っては無かった...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...こゝを寝所(ねどころ)にせばやと闇地(くらがり)を探(さぐ)り/\這(は)入りて見るに次第(しだい)に温(あたゝか)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ちょうど私がその部屋へ這入って行った時...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...橋桁の底をなよ/\と這って...
谷崎潤一郎 「幇間」
...かと思うとまた一切空(いっさいくう)に這入る...
夏目漱石 「坑夫」
...たった四カ月でアーチの天井まで這いあがってしまった...
久生十蘭 「だいこん」
...またソーンフィールドに這入つてゆくのが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私はぶらぶらと果樹園の中へ這入つて行つた...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...両脚が一度に這入らない程の穴から為吉は水管の組合っている釜(ボイラ)の外側へ身を縮めた...
牧逸馬 「上海された男」
...ちょうど夜這(よば)いに往って熊公じゃねえかと呼ばるると褌を捨てて敗亡するごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...それはその石蓋の横面に当つて一つの石の割目が着いて居てそれから垂直に棺に線が這入つて居る...
村山槐多 「殺人行者」
...七号舎に這入るのだ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...わたくしが外から這入つて来ますと...
森鴎外 「金貨」
...這(は)いながら上り框(がまち)のほうへゆき...
山本周五郎 「季節のない街」
...ハンカチで鼻を蔽いながらイキナリ薬局に這入って行った...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...次に這入(はい)った者も...
吉川英治 「江戸三国志」
...草むらを這わんばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...部屋に這入(はい)ると邪慳(じゃけん)に薬台の抽斗(ひきだし)を開け...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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