...逗留客の屋外囲(そとまわり)の用事は何でも引受ける重宝人(ちょうほうにん)であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...その人は諸戸屋敷に逗留していられたのや...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...田浦逗子間を走る汽車の汽笛の音を遥かに聞いた頃...
橘外男 「逗子物語」
...その汽車の中には逗子(ずし)や鎌倉へ出かける夫人や令嬢が沢山乗り合わしていて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私は船越から峠を通して逗子へと出た...
田山録弥 「ある日」
...ご逗留なさいますね?」「そのつもりだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...何か疎(うと)ましい感じだった逗子の町や葉山の海岸にも...
徳田秋声 「仮装人物」
...夏休(なつやすみ)に逗留に来て居る娘なども...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...(一)此れは逗子(づし)の浦曲(うらわ)に住む漁師にて候...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...逗子あたりは若葉の山に山桜(さくら)咲き初(そ)めて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...お絹はそのお墓参りをしてここに逗留(とうりゅう)することも久しくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで四五日用足(ようたし)かたがた逗留(とうりゅう)してから...
夏目漱石 「行人」
...当分そこに逗留(とうりゅう)しているのであった...
夏目漱石 「明暗」
...まだ逗子に蟄居(ちっきょ)していた時分で...
堀辰雄 「花を持てる女」
...このルネッサンス時代の芸術の古都フローレンスの逗留が...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...しばらく逗留(とうりゅう)させておいてもらおう」「冗談お云いよッ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ずっと逗留(とうりゅう)していたのです...
吉川英治 「親鸞」
...どうせ三日や四日はご逗留(とうりゅう)だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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