...その人はある年の夏逗子(ずし)に出かけ...
井上円了 「おばけの正体」
...半年か一年の長期にわたる逗留(とうりゅう)を頼んでおいたものを...
海野十三 「海底都市」
...あまりながくここに逗留(とうりゅう)していると...
海野十三 「海底都市」
...「まあ当分そこに逗留(とうりゅう)するがいい...
海野十三 「見えざる敵」
...チト長逗留(ながとうりゅう)を致すかも知れぬが...
江見水蔭 「備前天一坊」
...僕のいた逗子の百姓だってまた今夜の僕の兄の騒ぎだってみんな僕を気が狂ったような扱いをしている...
橘外男 「逗子物語」
...永逗留のために大急ぎでパリへ立ったので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「御逗留(ごとうりゅう)でございますか……」「一夜泊りだ」「左様でございますか」女は慣れた手つきで...
中里介山 「大菩薩峠」
...そちたちが心を揃(そろ)えて助力をしてくりゃるならば、飛騨を取ることは何の雑作もないことじゃ、甲州を定むるのは、その後でよろしい」弱冠なる貴公子が取って動かない気象のほど、侮り難いと見て、相良(さがら)総蔵が代って答えました、「仰せではございますが、われわれの今の目的は、関東を主と致します、飛騨の方面まで手の届きかねる実際は、御逗留の上、したしく御覧あそばせばおわかりになると存じまする」「うむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆっくりご逗留なされよ」「奥方様」と...
中里介山 「大菩薩峠」
...海を一目(ひとめ)に見下(みおろ)しての――まあ逗留(とうりゅう)中にちょっと来て御覧...
夏目漱石 「草枕」
...懷中(ふところ)に三日と逗留したことはありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鎌倉と逗子の境になる光明寺の裏山をうしろに背負ったような地形で...
久生十蘭 「春の山」
...この客が逗(とま)つてゐる間は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...正介伴うて南蔵院へ長逗留する...
正岡容 「我が圓朝研究」
...竹千代が岡崎逗留(とうりゅう)中の一夜(あるよ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...あなた様が当城に御逗留中と知って...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうどあれから一年半余――武蔵は先に逗留(とうりゅう)し残した江戸へこれから出るつもりなのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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