...「いや! それは大変ですね」といゝはするものゝ「逗子へ家族づれで泳ぎに行きます」と答える程驚きはしない...
石川欣一 「山を思う」
...その御逗留中というと...
泉鏡花 「怨霊借用」
...富士の裾野(すその)の或る旅宿に逗留(とうりゅう)していた時...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...今夜はこの處に一夜逗留して見たいと思ふが...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...お前さんも一日遊びに来たらいいだろう」お島は四五日の逗留(とうりゅう)に...
徳田秋声 「あらくれ」
...今日もちょいと逗子に寄って来ると...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...このごろこの中庭につき出ている翼屋のマリヤ・スィソエヴナの家具つきの部屋に『御逗留中で』という挨拶だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...仮りに自分が逗留(とうりゅう)しているところの主人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついこの間まで女のお方が御逗留でいらっしゃいましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...海を一目(ひとめ)に見下(みおろ)しての――まあ逗留(とうりゅう)中にちょっと来て御覧...
夏目漱石 「草枕」
...いつまでも御逗留なさいまっせ」「せっかく...
夏目漱石 「二百十日」
...チャイコフスキーのパトロンで有名なメック夫人のところに逗留(とうりゅう)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...はじめて逢ったのは逗子(ずし)の海岸通りの避暑先だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...癪(しやく)にさはるから――今度は永逗留(ながとうりう)のつもりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...逗子海岸の森永キャムプストアへ行くのだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...わたしのこれまでの経験ではいつも二日か三日くらゐ逗留してゐて...
室生犀星 「故郷を辞す」
...逗留...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ずっと逗留(とうりゅう)していたのです...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??