...たった一人逗子(ずし)の海風(かいふう)とコルドヴァの杏竹桃(きょうちくとう)とを夢みている...
芥川龍之介 「葱」
...その御逗留中というと...
泉鏡花 「怨霊借用」
...商ひの為(ため)西国にいたり或(ある)城下に逗留(とうりう)の間...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...この人はいま奈良に逗留して日本の大乗仏教を研究しておりますが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...東京近辺では、逗子(ずし)、葉山(はやま)...
橘外男 「雷嫌いの話」
...僕のいた逗子の百姓だってまた今夜の僕の兄の騒ぎだってみんな僕を気が狂ったような扱いをしている...
橘外男 「逗子物語」
...逗子における葉子の事件は...
徳田秋声 「仮装人物」
...八十四歳の母と逗留(とうりゅう)に来ると云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...神尾様のところへ二三日逗留(とうりゅう)している間...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに逗留(とうりゅう)する客の一人と見なければなるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆっくりご逗留なされよ」「奥方様」と...
中里介山 「大菩薩峠」
...真先に逗子へ行くのは...
夏目漱石 「行人」
...従って気に入ればいつまでも逗留(とうりゅう)するだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この秋ディカーニカを通つたザポロージェ人の一行が逗留してゐる筈だ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...トニオ・クレエゲルの奇妙な逗留(とうりゅう)であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...江木老人爰許(こゝもと)逗留中病院同宿...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...馬に乗るのが大儀な場合は逗留する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その他、路銀、身支度、逗留費なども、今の手許(もと)では、一両すら出来る的(あて)はない...
吉川英治 「死んだ千鳥」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??