...保元平治以前の源氏と保元平治以後の源氏とは其東国に有せる勢力に於て殆ど何等の逕庭をも有せざりし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...實現の意志を重視するものと――此二つの相違は人生の見方に非常な逕庭を生ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その花園の母屋(おもや)からずっと離れた小逕(こみち)に通いうる仕掛けをしたりした...
有島武郎 「或る女」
...秋の小逕(こみち)に棄てられた熱に惱んだ少女子(をとめご)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...カピューレット邸(てい)の庭園(ていゑん)の石垣(いしがき)に沿(そ)へる小逕(こみち)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ほんとに長い日がいつか逕(た)つてしまつたものだ...
長谷川時雨 「八歳の時の憤激」
...この清麗なる雪中の竹逕(ちくけい)を以て前の上等社会の恋に副(そ)ふ...
正岡子規 「俳諧大要」
...松林を徘徊(はいかい)したり野逕(のみち)を逍遥(しょうよう)したり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...行追碧澗入山逕...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人をして竹逕の口吻(こうふん)態度を学んでいはせぬかと疑わしめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...海保竹逕(ちくけい)がお玉が池にいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...常に弊衣を著(き)ていた竹逕が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...竹逕は前年に会陰(えいん)に膿瘍(のうよう)を発したために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...竹逕の扶養を蒙(こうむ)っていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この年六月に海保竹逕(ちくけい)が歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...竹逕が歿してからは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...有小香國鶴避茶寮鶯逕戞玉泉等勝(せうかうこくかくひされうあうけいかつぎよくせんとうのしようあり)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...逕(こみち)にも出れば芝生の中にも出る...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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