...」途端に奇なる声あり...
泉鏡花 「薄紅梅」
...その途端に列車は動き出し...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...立ち上ろうとしたが途端にイヤというほど脳天をうちつけ...
海野十三 「流線間諜」
...途端に鼻をつく異臭...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...改めて立会人として私共の方で一番信頼のできます友人のタチバナ氏にやはりお願いしたいと申しております」途端に私は熱いものがグッと胸に込み上げてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...内側からガラス戸を開けた途端に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...茶代をおいて立ち上る途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんが起き上った途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのひっくり返った途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...扉を外から手強く締め返してやろうとしたその途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...途端に呪縛(じゆばく)が解けたのである...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...と――そこが、藻抜(もぬ)けの殻(から)なので、「やや?」と、いった途端に、背後(うしろ)へかくしていた大刀が、チカッと、暗(やみ)の中に螢のような光を捩(よじ)らせる...
吉川英治 「江戸三国志」
...――死んだと思った途端に...
吉川英治 「魚紋」
...途端に、杉戸(すぎと)を蹴って駈け寄った天堂一角...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どう行っても変る途端に抜けてくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...腕をつかみ取られた途端に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...倒れた途端に泣いた女の声は...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...ずるッと背中を辷(すべ)った途端に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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