...はっとした途端に...
泉鏡花 「瓜の涙」
...ぼくは途端に、「ほんと」と飛び起きました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...受け取つた名刺を紙入れへ収めようとされた途端に...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...そして往来へ忍び出た途端に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...十二盆ゴザの中央へ坐り込んだ途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...虚子自身が美しい女の行水(ぎょうずい)しているところを見てはっと思う途端にずっと惚れ込んだに相違ないです...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私は今日この会に出席しようとして門を出る途端に...
牧野信一 「卓上演説」
...途端にパッと雨でゆるんだ泥べとがマンノーから飛んで...
「共同耕作」
...その途端に、暴風のような長屋の同胞たちの喚きに交じって、ひとりの盲目(めしい)が、取りみだして叫ぶ声を彼は聞きのがさなかった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ズイと一足前へ出た――出た途端に...
吉川英治 「剣難女難」
...あッと驚いた途端には...
吉川英治 「剣難女難」
...「あッ、あいつだッ、うさん臭いッ!」強右衛門の影は、途端に、跳(は)ねおどった...
吉川英治 「新書太閤記」
...サッと途端にもうその顔には血の気もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三名の姿を仰ぐと、途端に、『かねて、伜から御尊名は伺っておりました...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ガバッと、その途端に、闇の中で清水一学が刎ね起きていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――何処へ行くか?世間というものが途端に渺茫(びょうぼう)として頼りない海騒(うみさい)のように思えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――それ以上を見せてもいいが、見た途端に、おめえは冥途(めいど)に行っていなければならねえしな」留守をしていた女房もさる者であったが、この亭主も傲慢(ごうまん)な天狗である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...はッと恟(すく)んだ途端に...
吉川英治 「山浦清麿」
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