...途切れ途切れに物語った話を聞くと...
芥川龍之介 「妖婆」
...途切れがちながら話が小半時(こはんとき)も進んだ時...
有島武郎 「或る女」
...その情景の記憶は、それで途切れる...
梅崎春生 「狂い凧」
...青木さんはおかみさんとの話が途切れたとき...
鈴木三重吉 「桑の実」
...或時は主人の店火災に罷(かゝ)りし為め余の働口一時途切れ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...スクルージは途切れ途切れの声で云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...この正面の車道のほか何ヶ所か藪が途切れており...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...ふと言葉が途切れて長く黙ってる折など...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...人家の漸く途切れた所で余はつと草を苅つた趾のある草原へそれた...
長塚節 「旅の日記」
...そのくらいの事は二郎さんもたいてい見ていて解りそうなもんだのに……」泣きながら云う嫂(あによめ)の言葉は途切(とぎ)れ途切れにしか聞こえなかった...
夏目漱石 「行人」
...しかしその途切れ途切れの言葉が鋭い力をもって自分の頭に応(こた)えた...
夏目漱石 「行人」
...ハッチソンの途切れ途切れな呟き声がだんだん間遠になる...
久生十蘭 「魔都」
...連接が途切れないで...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...老紳士親子との談話が途切れた場合...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...久しく途切れたからこれを書き今日はこの位でもう出します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...途切れたり云いそこなったりしたが...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...彼と知人たちの会話の途切れる隙を見て傍へよっていった...
横光利一 「旅愁」
...麓(ふもと)のほうからくる一節切(ひとよぎり)の音が途切れていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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