...フレンチは帰る途中で何物をも見ない...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...ニーナは、その途中で、私に、こんなことをいった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...残念ながら途中で切れていたのでは何とも仕方がありません」と...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...途中で轢死(れきし)していると云うことを聞かされた...
田中貢太郎 「帽子のない水兵」
...お増は途中でやとった腕車(くるま)の幌(ほろ)のなかで...
徳田秋声 「爛」
...この人は途中で餓鬼(がき)どもと喧嘩(けんか)をしたんですってさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...途中ではぐれようとつとめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...途中で夕立に逢って思う所へ行かずに引き返したようなものである...
夏目漱石 「野分」
...日が暮れて了つても廂の上にとまつてゐたことも覚えてゐる穀倉は田を売つて了つた同じ年に己が売つて了つた穀倉の跡には青い蓬(よもぎ)が生えてゐる己は庭へ出て見るたび熱い涙が胸にこみあげて来た己は門の屋根の銅(あかがね)を剥して売らうと考へた己は靴を穿いて古金屋(ふるがねや)のある町の方へ出掛けて行つた途中で丁爺に遭つた己は仕方なくて銅の話をした『お前さまの親御に御恩は返えせねえから...
野口雨情 「都会と田園」
...帽子なども途中で吹き飛ばされてしまつた村長は...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...倹約して使っても途中で足りなくなるぞ...
水野葉舟 「香油」
...途中でドラムカンの空(から)をうんと積んだ隆ちゃんのトラックとすれ違い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうすれば途中で幾度(いくど)出して使っても来年の夏までは大丈夫持ちます...
村井弦斎 「食道楽」
...仕事の途中で職人を替えるなどという例は...
山本周五郎 「さぶ」
...」と久慈は途中で真紀子に呟くように云った...
横光利一 「旅愁」
...ここ迄来る途中で...
吉川英治 「夕顔の門」
...そして「お父さんは途中で会社の友だちに会って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その途中でどこかの百姓に会うと...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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