...何気(なにげ)なく途中で後を振り返ると...
芥川龍之介 「路上」
...途中で拾った小さな火山弾の標本をおみやげにもらった...
寺田寅彦 「小浅間」
...途中で思ひ出した事は...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...鷲尾は途中で一度も振返らなかったが...
徳永直 「冬枯れ」
...妹子は途中で百濟人に盜まれたと謂つて返翰を持つて來ない...
内藤湖南 「聖徳太子」
...途中で何度も投げ出しそうになったが...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...途中で、富士山頂の觀測所長で、十何年も冬の富士山頂を知っているF氏の訪問を受けたことがある...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...考えている途中でいつか寝たものと見えて...
夏目漱石 「坑夫」
...途中で島田に遣(や)るべき金の事を考えて...
夏目漱石 「道草」
...繩は途中で切つてあるが」平次は先づそれに氣がつきました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お礼の申しようもありません……」ふと途中で言葉を止めたのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ELを頭字にしたエリザベス街はそこからグレー街へゆく途中であった...
松本泰 「日蔭の街」
...その時に打つらしいのです」「ヘエ……途中で眼のさめるようなことはおありになりませんか」「ええ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...途中でまたどんな災難がないとも限らぬ」娘が目礼(もくれい)する面(おも)ざしをジッと見て...
吉川英治 「江戸三国志」
...ぬからずにその途中で待ち伏せしていておくんなさい...
吉川英治 「剣難女難」
...はるばる来た奥州勢もむなしく途中で引っ返してしまい...
吉川英治 「私本太平記」
...余儀なく途中で馬を換えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...道は東海道をとって来たものらしく、途中では、持病やら信心詣りやら、道草も多いので、都をば霞(かすみ)とともに出でしかど――という歌どおり遥けくふり返られる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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