...私は怱々(そうそう)とまた帰途につくのだった...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...お祖母(ばあ)さんもここにいるの」「そうだ」予は思わずそう邪険(じゃけん)にいって帰途につく...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...勝田さんはフランス船で帰朝の途につく事になり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...他はひとまず帰村の途につくことに決った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...第三章淵江村から帰国の途につく三千の仲間と袂を分って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...と力無く呟(つぶや)いて帰途につくのである...
太宰治 「禁酒の心」
...そのタキシのなかでアイスクリームを食べつつ帰途につく...
谷譲次 「踊る地平線」
...だまつて帰途につく...
種田山頭火 「行乞記」
...午近くなつて帰途につく...
種田山頭火 「其中日記」
...急いで帰途につくのだつた...
中原中也 「山間秘話」
...道士達松風をもて送らんと云ひつる如く後ろより吹く無量観を出て帰途につくと後から風が吹いて来た...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夜の一時すぎの汽車で帰京の途につく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...コーナーナベヤってうちへ行き、ハムエグス・ハンバクステーキ等食ひ、一時三十六分名古屋駅発、帰京の途につく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寝台とらずに帰京の途につく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三ノ宮発の一・二等特急で帰京の途につく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分は即日北近江の帰途につく...
吉川英治 「黒田如水」
...空手(からて)で帰国の途につくしかなかったが...
吉川英治 「三国志」
...海路帰途につくことが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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