...町から出て来る途中...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その途々の寫生畫の筆力には...
心猿 「露伴忌」
...そのときこの三人が途方もない大きな声で一晩中議論ばかりしてうるさくて困ったというのである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...八 黒焼き学生時代に東京へ出て来て物珍しい気持ちで町を歩いているうちに偶然出くわして特別な興味を感じたものの一つは眼鏡橋(めがねばし)すなわち今の万世橋(まんせいばし)から上野(うえの)のほうへ向かって行く途中の左側に二軒...
寺田寅彦 「自由画稿」
...途中その問題に触れることなしに...
徳田秋声 「爛」
...自ら途が開けて居た...
豊島与志雄 「反抗」
...途中でとうとう我慢がし切れなくなって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...途中雨が降り出したので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...裏口から質屋へ行く途中(とちゅう)ででもあったのであろう...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...不意に梢に非常な震動を与えた途端(はずみ)にその杏をおとすより外に方法はなかった...
室生犀星 「幼年時代」
...大部分が用途には堪えませぬ...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...二養生所へ帰る途中...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...玄蕃が丹後守へお目見得に出向く途中...
吉川英治 「剣難女難」
...街亭の後詰にあった魏延(ぎえん)、高翔(こうしょう)は、すわと、五十里先から援けにきたが、その途中には、司馬昭の伏兵があり、また一面には蜀の王平も現われ、ここに蜀魏入り乱れての大混戦が展開されて、文字通り卍巴(まんじともえ)の戦いとなった...
吉川英治 「三国志」
...ただし、途中、一夜を野営して、兵馬の足を充分に休ませ、然る後猛然と蜀軍へ突っこめ...
吉川英治 「三国志」
...隠岐護送のおん供の途次(とじ)においても」「すでに最前うかがった」「さらに...
吉川英治 「私本太平記」
...播磨への征途へついていたほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...何気なく、ひょいと振り向いたお通は、途端に、我れにかえって、「きゃッ――」と、そこの人影へ向って、手の横笛を投げつけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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