...と、自分の立っていた岩がぐらりと動いたように感じ、ハッとした途端、写真機を落してしまう...
石川欣一 「山を思う」
...そして現実にエセックスが出征の途についたとき...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...――長崎の句として・ならんであるくに石だゝみすべるほどの雨(途上)(だん/″\すべるやうな危険を持つてきた!)□・冬曇の大釜の罅(ヒビ)(崇福寺)□・寺から寺へ蔦かづら(寺町)□・逢うてチヤンポン食べきれない(十返花君に)□・すつかり剥げて布袋は笑ひつゞけてゐる(福済寺)□・冬雨の石階をのぼるサンタマリヤ(大浦天主堂)二月五日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...而(そう)して帰朝中途の死!印度洋はよく人の死ぬ所である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...特に又日本固有文化は決定的な衰退の途を...
戸坂潤 「社会時評」
...梶秀吉がなにか特別の用務を帯びて南方へ渡る途中...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...午後海神に至る途すがら葛飾の畠地を歩む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...われは果なき途を唯ゆくべし...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...坂の途中で邪魔になる...
夏目漱石 「虞美人草」
...ところが腕白小僧は途方もない長い名前だった...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼は橇で帰宅の途中...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――おまけに、歸り途には、ひどい夕立に逢つたつけ...
堀辰雄 「手紙」
...(二)山(やま)の鳥(とり)高原(こうげん)や高山(こうざん)に登(のぼ)る途中(とちゆう)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...僕等は黙って帰途に就いた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...おれがこれから鎌倉へ行こうぞと馳せ行いた途(みち)...
山田美妙 「武蔵野」
...百七十五里の長途を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...冥途(あのよ)へ追放でなくってよかったね」「あっ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...途端に気がゆるんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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