...仙台第二高等学校を中途退学するまで余の頭には実に文芸憧憬(どうけい)の情と衣食問題とが常に争闘を続けていたのであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...私たちの進展の途はないということになる...
谷譲次 「踊る地平線」
...人間的完成に資する所の多い途(みち)は無かったか? (他の世界――行為の世界は病弱な自分に対して閉されていたから...
中島敦 「光と風と夢」
...途々(みちみち)花房一郎は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...死出三途の道づれは...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...これは、いかん、と思ったから、途中でやめた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...そいつはまだ使い途があるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此の奇怪な沈黙が破られた途端...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...逃げる途中に、老掏摸がぬぎすてて行った帯、着物、鳥打帽、草履、などが方々に散乱している...
火野葦平 「花と龍」
...その坂の中途にまだ転(ころ)がっているらしいものがまるで花ざかりの灌木(かんぼく)のように見えた...
堀辰雄 「美しい村」
...そして小鐘は途中で買つたバナヽなどをすゝめたが私は食ふ元気も起らないでぼんやりしてゐた...
牧野信一 「奇友往来」
...自分を中途で引きとめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...しかし君は途中で法律畑へ転じたもんだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...料理の途中ひとり先に席を立って出ていった...
横光利一 「旅愁」
...今の物音の途端に外して行ったのか...
吉川英治 「江戸三国志」
...裸馬の三途(さんず)行列を...
吉川英治 「大岡越前」
...万兵衛の親切気にも、途中にも、何の変りはなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あとの二隻の船で一四九三年一月四日に帰航の途についた...
和辻哲郎 「鎖国」
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