...柑子(かうじ)の木日を逐ひて黄ばめり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...統制経済による不安と相俟って民心が逐次不安となって来た...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかも三人はその後各自の運命に駆逐され...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...三十隻の駆逐艦と十五隻の潜水艦によって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...その盗賊は逐電して何者とも判明しなかつたので...
太宰治 「右大臣実朝」
...と金内の旅の奇談を逐一語れば...
太宰治 「新釈諸国噺」
...機敏な三成は逐一(ちくいち)報告を受け取っていたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...現地の情勢を逐一研究してくれたまえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...隣近所(となりきんじよ)のことも逐(ちく)一聞(き)かされた...
長塚節 「土」
...巡洋艦が二隻、駆逐艦が八艘、潜水艦が三隻、はやくから戦場をはなれた運送船が五隻――それきりしか帰らなかった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...二階の窓から飛び乗つて逐電を試みる早業が巧であつた...
牧野信一 「三田に来て」
...まだ駆逐すべき害鳥が眼の前にはいないのだから...
柳田国男 「こども風土記」
...耕作に重きを置かなかった海部(あまべ)種族などが逐次に内陸を経略するには最も形勝の地と認めてよろしい...
柳田國男 「地名の研究」
...夜となく昼となく逐(お)い続けているところであった...
夢野久作 「笑う唖女」
...逐一(ちくいち)物語ると...
吉川英治 「三国志」
...ひとたび敗者に立ったときの――わけても居城を逐(お)われて落人(おちゅうど)になったときの――惨たる姿と心根とは...
吉川英治 「新書太閤記」
...御当所を逐電(ちくてん)した深見格之進でござりますぞ...
吉川英治 「夕顔の門」
...「シュピオ」は逐次...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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