...捨象とは拒斥である、放逐である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さうして日を逐うて著るしからんとしてゐる...
石川啄木 「農村の中等階級」
...貴女を棄てて逐電(ちくてん)でもすりゃ不実でしょう...
泉鏡花 「婦系図」
...駆逐艦隊は昼間も夜間も...
海野十三 「怪塔王」
...駆逐艦のすすむ方向へだ」そういっているうちに、例の駆逐艦は、大きな円をえがいてぐるぐるまわりだした...
海野十三 「太平洋魔城」
...この小作人を路傍に放逐するように弁護するであろうか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...相逐うて海に入り...
高木敏雄 「比較神話学」
...「本気じゃあないんだろう? さっき逐一言ったことは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...「あられもない噂を言いがかりに私を逐(お)い出しなさる御所存か...
中里介山 「大菩薩峠」
...やめねえけりゃこの家を逐(お)い出すからそう思え」「旦那様...
中里介山 「大菩薩峠」
...社会から逐ひ放(はな)たるべき二人(ふたり)の魂(たましひ)は...
夏目漱石 「それから」
...林太郎は召使などと逐電はいたしません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...成程こいつらは名前からして逐電でもしてのけそうな手合いだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...逐一説明を下だすは我輩の能はざる處...
福沢諭吉 「帝室論」
...……死んだ奴は魂だけでも戦線へ逐(お)い返せ!という宣言であったが...
夢野久作 「戦場」
...一枚毎(ごと)に順序を逐(お)うて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...女学生時代の自分の思い出の後影(うしろかげ)を逐(お)うて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...久八の部屋から逐電(ちくてん)してしまった...
吉川英治 「剣難女難」
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