...粟津より石山寺に入る路の白き月夜となりにけるかな瀬田川に沿ひ少しく彎曲した気持のいい遊歩道を仲秋明月の下逍遥する純な混り気のない心持が其の儘再現されてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...又はその仲よしの妹さんの腕に倚つて此の苺園の小径を逍遥する時に...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...これやこの毛利孟夫山間の獄にペンを撫し戦いに病める君が身を養わんと函数を釣り積分にゆあみしひねもす土地と資本の数字と符号の時空における不統一の空隙を逍遥する君のマルキシズムはかゝる隙間を埋むるに足れりどなお詩もて愛すべき膠着剤とせよ...
槇村浩 「毛利孟夫に」
...金持の逍遥するフォッシュ通りから...
横光利一 「欧洲紀行」
...幕間(まくあひ)にサロンや廊を逍遥する群衆の中に平生と異(ちが)つて時代遅れの服装や帽が際立つて多く目に着くのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一行の逍遥する姿を染めてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...杖をひいて逍遥する雅人(がじん)の影もなかった...
吉川英治 「三国志」
...時おり後閣の春まだ浅い苑(にわ)に逍遥する姿などを見かけるようになったからである...
吉川英治 「三国志」
...ぼくらはお先に出て公園を逍遥する...
吉川英治 「随筆 新平家」
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