...尤も夜を以て日についで、逆臣を討ちて、宸襟をやすめ奉るべきのところ、十郎蔵人私のむほんを起し、頼朝追討の企ありと聞ゆ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...並びに守屋逆臣の跡の収公の田の員数在所...
太宰治 「右大臣実朝」
...違勅(いちょく)の逆臣(ぎゃくしん)なりなどいうこともあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...この度の逆臣退治につき...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...勝敗処(ところ)をかえれば忠臣とも逆臣ともなった戦国の世の習いであった...
柳田国男 「海上の道」
...――そしていかに主君信長の軍がよく迅く伊丹の逆臣を攻め陥(おと)すかを千秋の思いで待っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...ただ一人、大音をあげて、「待てっ逆臣っ...
吉川英治 「三国志」
...「塢(びう)の逆臣が参ったり...
吉川英治 「三国志」
...逆臣董卓を討ち終んぬ...
吉川英治 「三国志」
...天下のゆるさざる逆臣である...
吉川英治 「三国志」
...やがて征伐される運命にある逆臣ですぞ」「…………」「もし...
吉川英治 「三国志」
...子が逆臣に与(くみ)したという科(とが)で...
吉川英治 「三国志」
...高祖、三尺の剣をひっさげて、義を宇内(うだい)に唱え、仁を布き、四百余年の基(もとい)を建てられしも、末世現代にいたり、中央は逆臣の府、地方は乱賊の巣と化し、紊(みだ)れに紊れ、百姓の塗炭は連年歇(や)まざる状態にある...
吉川英治 「三国志」
...逆臣の血を帝系に入れるなどは沙汰のかぎりであるなどとも蔭口されておりましては...
吉川英治 「私本太平記」
...われを廃(はい)さんと謀(はか)る逆臣ども)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...逆臣とか、大悪人とか、光秀とかいう声は、ひそとも聞えないほど、慎まれていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「逆臣の娘に、忠興が嫡子を、何で渡されようか...
吉川英治 「日本名婦伝」
...おらあ彰義隊くずれの逆臣だ...
吉川英治 「松のや露八」
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