例文・使い方一覧でみる「逆流する」の意味
スポンサーリンク...中流に近い水の速力の為めに蹴押（けお）されて逆流することさえある... 
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ために全身の血が俄（にわ）かに逆流するのもことわりだった...
海野十三 「蠅男」
...渡良瀬の水勢が強いから支流へむかって逆流する...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...奇妙に躊躇して逆流するかのやうに流れが鈍くなるものである...
太宰治 「津軽」
...私は全身の血が逆流するような気持がした...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それは衷（うち）へ衷（うち）へと音もなく逆流するのだ...
徳永保之助 「洪水のように」
...島田虎之助先生は毒を盛られておなくなりになりました」「毒？」兵馬の渾身（こんしん）の血が逆流するかと見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...八錢形平次は全身の血が逆流するやうな感じでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錦子の血がサッと逆流するのを意地わるくはかるように...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...全身の血が逆流するような気がする...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...と同時に腹ん中の一切の道具が咽喉（のど）へ向って逆流するような感じに捕われた...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...身体中の血が逆流する...
久生十蘭 「虹の橋」
...山内は血が逆流するようなショックを受けて荒垣に掴みかかろうとしたが...
久生十蘭 「ノア」
...この灼かれた皮膚のしたに鎖を曳いて逆流する海洋...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...全身の血が逆流するのを覚えるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...信玄もここは血の逆流する思いがしたろう...
吉川英治 「上杉謙信」
...火のように逆流するのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...逆流する血潮の中で...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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