例文・使い方一覧でみる「逆上せ」の意味

...『こんな事で逆上せてなるものか！』さう自分で自分を叱つて... 『こんな事で逆上せてなるものか！』さう自分で自分を叱つての読み方
石川啄木「硝子窓」

...気取るな、威張るな、角張るな、逆上せるな... 気取るな、威張るな、角張るな、逆上せるなの読み方
種田山頭火「其中日記」

...『いくら貴女が逆上せたところで彼方ではこの氣で居るんだから仕方がない...
徳田秋聲「媒介者」

...その逆上せる不毛な世界にたいして... その逆上せる不毛な世界にたいしての読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...お君もその逆上（のぼ）せて逆上せて留度（とめど）を知らない空想から... お君もその逆上せて逆上せて留度を知らない空想からの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...逆上せんと何にも出来ない事がある... 逆上せんと何にも出来ない事があるの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...ますます逆上せざるを得ない... ますます逆上せざるを得ないの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...彼はおそらく逆上せるか... 彼はおそらく逆上せるかの読み方
アンブローズ・ビヤース　Ambrose Bierce 岡本綺堂訳「世界怪談名作集」

...この方はさして逆上せぬかわり... この方はさして逆上せぬかわりの読み方
久生十蘭「魔都」

...彼は逆上せんばかりに煩悶した... 彼は逆上せんばかりに煩悶したの読み方
平出修「逆徒」

...わけもなしにカーツと逆上せて... わけもなしにカーツと逆上せての読み方
牧野信一「舞踏会余話」

...恰も芝居の忠兵衛さん見たいな煩悶に逆上せた... 恰も芝居の忠兵衛さん見たいな煩悶に逆上せたの読み方
牧野信一「わが生活より」

...逆上せりと思われぬでもない... 逆上せりと思われぬでもないの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...突然、そこで「きゃッ」と魂切（たまぎ）る児（こ）のさけびがしたので、勝頼が、遠くから、「惣蔵、逆上せしか」と、激しく叱った... 突然、そこで「きゃッ」と魂切る児のさけびがしたので、勝頼が、遠くから、「惣蔵、逆上せしか」と、激しく叱ったの読み方
吉川英治「新書太閤記」

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