...あまり恐ろしい出来事の為に逆上して...   
江戸川乱歩  「恐ろしき錯誤」 
...ついにはまったく逆上してしまって...   
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」 
...彼はその女房の事で逆上してゐるのだらう...   
種田山頭火  「行乞記」 
...すっかり逆上して...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...相手は逆上しているので...   
久生十蘭  「奥の海」 
...逆上して戦力に訴えたもので...   
久生十蘭  「我が家の楽園」 
...にわかに全身の血潮が逆上して来る苦しさのあまり...   
牧野信一  「夏ちかきころ」 
...其後は道々棺で揺られたのと寺で鐘太鼓ではやされたので全く逆上してしまつて...   
正岡子規  「墓」 
...その後は道々棺で揺られたのと寺で鐘太鼓ではやされたので全く逆上してしまって...   
正岡子規  「墓」 
...をばさんは逆上して来て...   
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」 
...彼はそのやみ難い欲望のために逆上して...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...あっ」逆上している一人が(脅かしだろうけれど)刀を振上げて向って来た...   
山本周五郎  「雨あがる」 
...逆上しているので掬(すく)われたように転倒した...   
山本周五郎  「新潮記」 
...「あいつは逆上しておる...   
山本周五郎  「樅ノ木は残った」 
...逆上してはいない――と広言したが...   
吉川英治  「大岡越前」 
...逆上してしまっている...   
吉川英治  「親鸞」 
...ただ逆上してしまって...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
...――見違えるばかりに窶(やつ)れた伜の姿を、あの藪牢(やぶろう)の中で見たとたんに、わしはいっぺんに、十年も年を老(と)った気がした」「その節、ご子息には、何と仰せられましたか」「伜も伜だ、逆上しておる、あいつは、幼少の時から、気が小さい、それに、柔順だ...   
吉川英治  「牢獄の花嫁」 
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