...彼の逆上した索引(さくいん)にした...
芥川龍之介 「忠義」
...春三郎は手に刃を持つて居れば後から其冷刻な臭骸を屠つて遣り度いと迄逆上したが病人の事も氣になつて已むを得ず踵を返した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...とうとう私も逆上した...
太宰治 「家庭の幸福」
...睦子はうれしさのあまり逆上したのか...
太宰治 「冬の花火」
...逆上したる街頭の市民傍観者のある者が...
寺田寅彦 「火事教育」
...(久光を討つなら、今だ)小太郎は、少し、逆上したように、大きく息をついて、馬の足音の近づくのへ、神経を立てていた...
直木三十五 「南国太平記」
...たえずすっかり逆上したようになって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...退(どど)け」逆上した角助は...
火野葦平 「花と龍」
...恐し」逆上したように...
火野葦平 「花と龍」
...逆上した中尉であったにしても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...涙を滾して逆上した姿を想像すると...
牧野信一 「好色夢」
...細君は忽ちヒステリの發作を起して「あたしはもう十年も辛抱してゐる――着るものもなくなつちやつた!」と自分で自分の言葉に逆上した...
牧野信一 「痴日」
...癇癖(かんぺき)に逆上した定明はやかたに飛びこむと...
室生犀星 「野に臥す者」
...「わかんないわ、なぜあんないい人と別れるのよ、あんたもばかね、よっぽど」私は、完全に逆上した...
山川方夫 「演技の果て」
...菊千代は逆上したように刀を振り...
山本周五郎 「菊千代抄」
...なにか独り合点に思いつめて逆上したのであろう」「御推察どおりと存じます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...すると、薙刀(なぎなた)を持って、壁へ貼りついていた若者は、突然、逆上したように、それを揮(ふ)りまわして蒐(かか)ってきた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...逆上したんじゃあるめえか」夏が近い――烏山の町の者や...
吉川英治 「旗岡巡査」
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