...睦子はうれしさのあまり逆上したのか...
太宰治 「冬の花火」
...その頬を一寸傷づけても血の流れさうな逆上した頬をして...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...たえずすっかり逆上したようになって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...逆上したというようなものではなかったね……月夜で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...若いひとたちは逆上したままでいるので...
久生十蘭 「だいこん」
...花が逆上したような眼付で入って来て...
久生十蘭 「魔都」
...逆上した彦太郎が起きなおって近づこうとすると...
火野葦平 「糞尿譚」
...逆上した中尉であったにしても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かっと逆上したあまり...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...見境もなく逆上した女のような顔であった...
本庄陸男 「石狩川」
...「勝った? 何に? 誰れに? 私に? あの方に?」と逆上した彼の女は早口に叫んだ...
松永延造 「職工と微笑」
...顔が火のように逆上した...
室生犀星 「幼年時代」
...女房の逆上したような顔を見ながら...
森鴎外 「雁」
...むしろ逆上したともいえる気持のよろめきがあからさまだった...
山本周五郎 「新潮記」
...屈辱のために逆上した...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まるっきり逆上したようすで...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...彼女は数々の男の群れを今は忘れて逆上した...
横光利一 「上海」
...斬りまくってくれまする」「逆上したか...
吉川英治 「親鸞」
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