...彼の逆上した索引(さくいん)にした...
芥川龍之介 「忠義」
...それからはまるで逆上したように遮二無二あなたに飛び附いて...
太宰治 「風の便り」
...逆上した瞬間に人を殺(あや)めた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...逆上したる街頭の市民傍観者のある者が...
寺田寅彦 「火事教育」
...小太郎は、憤怒に逆上した...
直木三十五 「南国太平記」
...たえずすっかり逆上したようになって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...追々逆上したような眼つきになった...
久生十蘭 「魔都」
...知りすぎているし、逆上した女は、最初に出会った者に全部喋りかねないぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ほんとうに逆上した...
本庄陸男 「石狩川」
...顔が火のように逆上した...
室生犀星 「幼年時代」
...先生になにか云われるとすぐ逆上したようになって...
山本周五郎 「青べか物語」
...聾(ろう)するような多勢の呪文を聞かされて逆上したらしい...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...昌平は逆上した...
山本周五郎 「七日七夜」
...おれのこの首が欲しいのだろう」六兵衛は逆上した...
山本周五郎 「ひとごろし」
...逆上したようにきーっと叫んだ...
山本周五郎 「へちまの木」
...そうして何でも構わない……猟奇社の計略にかかっても……逆上したと思われても構わないから...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...彼女は数々の男の群れを今は忘れて逆上した...
横光利一 「上海」
...逆上したんじゃあるめえか」夏が近い――烏山の町の者や...
吉川英治 「旗岡巡査」
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