...阿濃(あこぎ)は猪熊(いのくま)のばばの気に逆らっては...
芥川龍之介 「偸盗」
...その人の進行に逆らってこちらから辿って行けば...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...しかし今年の実験でこの気球が少々の風には逆らって疾走し得る事を確かめたから...
寺田寅彦 「話の種」
...が相手は言い逆らって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運命に逆らって新境地を打開する力を与えられているようでありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...この激流に逆らって...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...風に逆らってなげた折の蓋(ふた)が白く舞いもどったように見えた時...
夏目漱石 「三四郎」
...だれ一人としておかみの禁止に逆らって台所へ足を踏み入れようとする者はいなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それにも逆らってみたいふうだったが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私の厳密な傾向に逆らって戦う場合...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これ以上君に逆らっても勝ち目はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...この楓をカエデとする滔々たる世の風潮に逆らってそれはカエデではないと初めて喝破し否定した貝原益軒があって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...はじめて彼は流れに逆らって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...馬の鬣(たてがみ)は切れんばかりに大気に逆らっている...
百田宗治 「露西亜よ汝は飛ぶ」
...自分自身の所信に逆らってまでもわれとわが身を欺き...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その進行に逆らって力ずくで無理に病気を短縮しようとすると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...流れに逆らって漕ぐのは楽ではなく...
山本周五郎 「風流太平記」
...それに逆らってみる気などは...
吉川英治 「私本太平記」
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