...不思議な事には逆にその評価が彼の好意に影響すると云ふ事も亦殆どない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...逆に云へばかう云ふ風に自然が見えればこそ...
芥川龍之介 「西洋画のやうな日本画」
...あっちへ行っといで……」と逆に圭さんに喰(く)ってかかる...
海野十三 「電気看板の神経」
...顔の陰影が逆になって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...又からんと逆にれば地獄へ落ちる...
太宰治 「思ひ出」
...さて以上は、文学(又形而上学的哲学も仮に存立を許すとして)がなぜ科学を必要としなければならぬか、を証明したわけだが、今度は逆に、科学がなぜ文学を必要とするかを説明したい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼は女から自分が探偵されていると云う疑念を逆に投げ返して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お前とは物の考え方があべこべだ」「それに雨戸は内から締っていたでしょう」「心張棒が逆に掛っていたそうだな」「そいつはどんな謎でしょう」「下女が夕方締めた雨戸を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかしながら逆に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...もしかしたら逆に英国にいないかもしれません」「いや...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...逆に言うと、節約は秩序崇拝の一つの形式であるという意味においてのみ倫理的な意味をもっている...
三木清 「人生論ノート」
...逆に我々が社会を限定する...
三木清 「哲学入門」
...逆にからだを張っていたつもりでもけっしてない...
山川方夫 「愛のごとく」
...ちかごろそれが逆になり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...結果は逆になりました」老人はそこで言葉を切り...
山本周五郎 「橋の下」
...二人が横っ跳びに逃げるのと逆に...
山本周五郎 「風流太平記」
...甲斐は弓を逆に構えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逆に由良に向ってそれだけの心配が新しく襲って来始めた...
横光利一 「馬車」
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