...まごまごするとファッショの手助けをすることになりゃしないか」「逆にこっちで利用するんだ」「錦旗革命を黒旗革命にもってこうと言うのか」それにはまだ自分たちの力が弱いなと丸万は顔をしかめて...
高見順 「いやな感じ」
...国内改革のための戦争……統制派は逆に戦争をやるための国内改革……」「丸さんはそんな統制派のほうなのか」俺があきれると...
高見順 「いやな感じ」
...逆にはっきりしているのは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...以上は現代資本主義生産関係が如何に技術の発達を否定する結果にならざるを得ないかという点の要領だったが、今度は逆に、技術の発達が如何に現代資本主義生産関係を破壊するかという点に注意しよう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...後者はこの過程を逆に辿って整頓することによって論理的・表現的な形態を之に与える仕方を指す...
戸坂潤 「辞典」
...逆に却ってデマゴギーと呼び返すことに考えつくからなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...本とは他なし、順逆に頓著せず、主義によりて進退する是れなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」それを逆に、一回みてよく分らないくらいなのは大したことでないと、そういう態度で、煙草をふかし、看護婦をよんでお茶などを勧めるので、中江も益々いい気になっていった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...事実的には、表現法に努力することによって、逆に、そのもととなるべき感覚の尖鋭化への修練が積まれて行ったようである...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...裸馬に逆に乗ったお夏の美しい姿は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...昔より恋にたとへし虹なれど消ゆることいと遅き山かな夏の朝の山上の虹のいつまでも消えない消息を逆に喩への方から引出さうとするので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それこそ逆に、さうなると国民の思想が荒れてしまふと思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ドロシイの歩いて来るであろう逆に...
牧逸馬 「双面獣」
...環境から限定されると共に逆に環境を限定する...
三木清 「哲学入門」
...僕が幸福になるためには、僕の好きな匂いのそばに僕は居なければならないし、又逆に、僕の好きな物や人は、いつの間にか、その匂いを僕は好きになつています...
三好十郎 「肌の匂い」
...思うツボとしていた結果が、逆に、釣られていたのは、まさにこッちだったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...ゆらい梁山泊の近県では泊中の手なみを知っているしまた飢饉(ききん)などの時には逆に助けられてさえいるので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この際にはまた逆に...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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