...時には「本是山中人」さへ逆さまになつてゐるのである...
芥川龍之介 「身のまはり」
...封筒を逆さまにすると色とりどりのポジがヒラヒラと寝台の毛布の上に舞い落ちるのは私の殺風景な兵営生活にただ一つの色彩であつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...」言ったかと思うとやにわに自分の座っていた椅子を逆さまに引っつかみ...
犬田卯 「瘤」
...兄は天井に足をついて蝙蝠(こうもり)のように逆さまにぶら下(さが)っているのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...真逆さまになった...
海野十三 「地球要塞」
...メリーは真逆さまに穴の中へ転がり落ちた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...目が眩(くら)んで真逆さまに落ちた...
田中貢太郎 「続黄梁」
...病人の頭の上へ逆さまに汗臭い油ぎった顔をさし出して...
寺田寅彦 「田園雑感」
...あるものは逆さまである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このパピルスに書かれている唯一の手術は逆さまつげのさいの脱毛である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...三角石へ真っ逆さまに落ちて死んだものなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水車場――さうしたすべてのものが逆さまになつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そのなかに数本の落葉松(からまつ)の微細画(ミニュアチュア)を逆さまに描いているのを認めると...
堀辰雄 「美しい村」
...上下逆さまにしたり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...かの人を見詰めながら身を逆さまに却退したとありしを見れば...
南方熊楠 「十二支考」
...ついに民俗までで打ち切って伝説の部は出し得なんだに由って今この篇は先例を逆さまに伝説から書き始めた...
南方熊楠 「十二支考」
...がらがらッと念いは頂上から真逆さまに下まで転がり落ちた...
横光利一 「旅愁」
...逆さまに見える敵の影を...
吉川英治 「無宿人国記」
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