...彼は真逆さまに地面にころがりおち...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...卓(つくゑ)の上に逆さまにした...
石川啄木 「葉書」
...腰掛けの一つは逆さまに倒れ...
林不忘 「安重根」
...もし石に躓いた拍子に谷に落ちたらば! 真逆さまに激流の中に落ちたらば! それこそ万事休すである...
田山録弥 「山間の旅舎」
...重力があって天体が運行して林檎(りんご)が落ちるとばかり思っていたがこれは逆さまであった...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...消極へ向いて進んだものが、突如として、逆さまに、積極の頭へ戻る...
夏目漱石 「坑夫」
...貨車に逆さまに積まれて来たものらしく...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...裏の田圃へ持ってって逆さまにして漬けちまうぞ」そろそろ梅の蕾も膨らみそうな午前の日の光がキラキラしている垣根の向こうの入谷田圃のほうをあごでしゃくりながら師匠は言った...
正岡容 「寄席」
...足を踏滑らして眞ツ逆さま!……...
三島霜川 「昔の女」
...槍を逆さまに三列に立てたるを横ぎり歩ましむるに...
南方熊楠 「十二支考」
...ついに民俗までで打ち切って伝説の部は出し得なんだに由って今この篇は先例を逆さまに伝説から書き始めた...
南方熊楠 「十二支考」
...なぜあんなに逆さまになつて歩くんでせう...
宮原晃一郎 「夢の国」
...人がやっぱし逆さまにブランと三人も四人もさがっていて...
三好十郎 「冒した者」
...橋の上を通る人々が逆さまに映って動いていくだけで...
横光利一 「上海」
...女の白い腮(あご)から面長な顔を逆さまに撫でて...
吉川英治 「江戸三国志」
...鞍の上から真っ逆さまに落ちていた...
吉川英治 「三国志」
...逆さまな書で踊っている...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...まッ逆さまにぼくはドックの底へ墜(おと)されていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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