...封筒を逆さまにすると色とりどりのポジがヒラヒラと寝台の毛布の上に舞い落ちるのは私の殺風景な兵営生活にただ一つの色彩であつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...私は頭を逆さまに立てて...
梅崎春生 「風宴」
...そして箱を追うて庭の中へ眞逆さまにころがり込んだ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...塀から眞逆さまに落ちた時...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...ほんとに逆さまになッてしまッて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...――逆さまだとまだいいのだけど...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
......
中井正一 「言語は生きている」
...消極へ向いて進んだものが、突如として、逆さまに、積極の頭へ戻る...
夏目漱石 「坑夫」
...あるものは逆さまである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...真っ逆さまに落ちてしまったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...河の中へ眞逆さまに落ちこんでしまひたくなつてゐる...
林芙美子 「旅人」
...途中でロウプの操り方を誤ってボウトはバランスを失って真っ逆さまに人を降らす――タイタニックの乗組員に...
牧逸馬 「運命のSOS」
...靴を逆さまに穿(は)いて命を全うし...
南方熊楠 「十二支考」
...人がやっぱし逆さまにブランと三人も四人もさがっていて...
三好十郎 「冒した者」
...眼は森の木立を逆さまに映した水面の上でただ一つ動いてゐる小さな水澄しの黒い身體を見詰めてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...足を上に、あたまを下に、文字どおりな、真ッ逆さまが、西門慶の末期の相(すがた)だったのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ものを教えたら逆さま事じゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...坊主に説教は逆さまだが...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索