...」言ったかと思うとやにわに自分の座っていた椅子を逆さまに引っつかみ...
犬田卯 「瘤」
...真逆さまになった...
海野十三 「地球要塞」
...そのムカムカする蓮池(はすいけ)が逆さまになって降って来たのだ...
海野十三 「蠅」
...病人の頭の上へ逆さまに汗臭い油ぎった顔をさし出して...
寺田寅彦 「田園雑感」
...重力があって天体が運行して林檎(りんご)が落ちるとばかり思っていたがこれは逆さまであった...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...思い切って逆さまにして...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まっ逆さまに城の上へ落ちてゆきました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...「おやじは月々三円か四円ずつ取られたんだな」「あの人にですか」細君はその帳面を逆さまに覗(のぞ)き込んでいた...
夏目漱石 「道草」
...私はもうこんな事になるだろうと思っておりました」「フーム」「物干からお内儀さんの身体を逆さまに投げ落すほどの力のあるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...逆さまになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...靴を逆さまに穿(は)いて命を全うし...
南方熊楠 「十二支考」
...漸く溜った馬の額の汗に映って逆さまに揺らめいた...
横光利一 「蠅」
...あっと、両手で顔をおおったとき、また一本の矢が、蔡薫の首すじに突っ立ち、姿は真逆さまに、舳を噛む狂瀾の中に呑まれていた...
吉川英治 「三国志」
...あなたらしくもありませんな」玄徳は酔後の顔を逆さまになであげられたような気がしたのだろう...
吉川英治 「三国志」
...真逆さまに落馬し...
吉川英治 「新書太閤記」
...李俊も張順も、大臣閣下をおびやかすではない」宋江が、せつなに、こっちの舳(みよし)で叱ると、その二人はまた、身を逆さまに、どぶんッ……と沈んで行ったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ものを教えたら逆さま事じゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こんな些細な事で、今日一日、要らざる憂惧(ゆうぐ)をおかけすれば、今日一日の不忠であるぞ』『尊公のいう事は、あべこべだ』『貴様の考えが、逆さまなのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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