...三年来度々邂逅(であ)う巨頭の青年だとも少しも知らなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...九段の坂上で偶然その葬列に邂逅(でっく)わした...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...ここに初めて相邂逅(かいこう)したのである...
大隈重信 「日本の文明」
...途上で暮羊君に邂逅し...
種田山頭火 「其中日記」
...神楽坂(かぐらざか)に散歩に出懸けるのにも幾組か邂逅(でっくわ)した...
田山花袋 「蒲団」
...しかし二十年ぶりの邂逅はあわただしいものであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...アリョーシャは下男との邂逅(かいこう)を手短かに兄に話した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...スポーツの愉悦の大部分はかかる本質現象の技術的領域における邂逅において理解できる...
中井正一 「リズムの構造」
...二人は突然として邂逅(かいこう)し...
夏目漱石 「行人」
...天いまだ妾を捨て給わざりけん端(はし)なくも後日(こじつ)妾の敬愛せる福田友作(ふくだともさく)と邂逅(かいこう)の機を与え給えり...
福田英子 「妾の半生涯」
...八幡宮境内(けいだい)で邂逅した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...此女が京水に邂逅するのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...意外な邂逅(かいこう)を驚き合い...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてこの日の父子邂逅(かいこう)に...
吉川英治 「私本太平記」
...父子(ふし)の邂逅(かいこう)はむなしく小太郎山(こたろうざん)の砦(とりで)はあやうしいつか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...人の世の流転邂逅(るてんかいこう)の奇に浩嘆(こうたん)を発するのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何という痛ましい邂逅(かいこう)だろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...第二章 シャビエルの渡来一 ヤジローとの邂逅シャビエルが日本に来たのは一五四九年...
和辻哲郎 「鎖国」
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