...フランシス・ザヴィエルと邂逅(かいこう)した...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...されば此等の半身の邂逅は多く「罪」の名に於いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それが川上の町で邂逅してさういふことになつたのか...
安倍能成 「初旅の残像」
...それは地球との数十年目の邂逅(かいこう)であつた...
犬養健 「朧夜」
...表へ出るとは番毎(ばんこ)に邂逅(であ)った...
内田魯庵 「最後の大杉」
...叡山(えいざん)の秋深かりし思ひ出で十一月一日 往年横川(よかわ)中堂にてはじめて渋谷慈鎧(じがい)に邂逅(かいこう)...
高浜虚子 「五百五十句」
...若い者などがよく村の中央(まんなか)で邂逅(でつくは)して...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...秀子との会逅、其後の熱烈な恋愛、父母や親戚の人々の非難と反対、それを断乎として郤けつつ払った犠牲、遂に自由恋愛を貫き通した結婚、それまでの経路を回想してみると、私は其処に何等必然的なものを認めなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...どうして自分は一人も自分を慰めてくれる相手に邂逅(めぐりあ)わないのであろう...
永井荷風 「すみだ川」
...どういう宿縁か古市加十はそこで或る怪しい人物に邂逅する事になる...
久生十蘭 「魔都」
...何でもない邂逅(かいこう)のように見えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...誰人とし而此島地を杞憂するものに未だ邂逅せず...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...蔵前八幡の境内(けいだい)で邂逅(かいこう)した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...コックス江戸にあり芝居に之(ゆ)く途上オランダ館に入り肥後か肥前の王に邂逅す...
南方熊楠 「十二支考」
...邂逅国常禅師...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この澤の井に邂逅して...
吉川英治 「折々の記」
...この酸鼻(さんび)な生ける葬式に邂逅(かいこう)したのは...
吉川英治 「剣難女難」
...父子(ふし)の邂逅(かいこう)はむなしく小太郎山(こたろうざん)の砦(とりで)はあやうしとただ二行(ぎょう)の文字であった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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