...どうしても見逃すことのできないものがあるのである...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...これ見逃すべからざる点である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...唯見逃す事の出来ないのは...
薄田泣菫 「茶話」
...アントニーは自分流を押し通すチャンスを見逃すような人物ではなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...この無心の子供のこの非凡な註説(リマーク)を無意味には聞き逃す事が出来なかった...
寺田寅彦 「鑢屑」
...その内部に於ける溌剌たる運動性と過程とを見逃すことは許されない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...茲に認識論的範疇の最も判明な典型を見逃すことは出来ないであろう...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...見逃すまいとしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...萬に一つも取逃すやうなことはないでせう」「――」「此處からほんの一里半足らず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――折角向いて来た運を取逃すな」*翌る日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...逃すな」平次は其儘母屋へ飛んで行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金棒曳(かなぼうひき)らしい中年者の女と見たら逃すな」「心得てゐますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はわざとそれを聞き逃すようにすることだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...若しも軒先に煙草の看板ほどの酷く煤けた「おとまり宿」といふ板が掛つてゐなかつたら見逃すのが当然沁みた草葺屋根の不恰好な二階屋だつた...
牧野信一 「るい」
...東北人の暮しには非常に富んだ一面のあることを見逃すことが出来ません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...地方に居る父兄のためにも実に見逃すべからざる参考材料であろうと信ずる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...迎えてくれる風物を見逃すまいと努力した...
横光利一 「旅愁」
...直義としてはそれしかお答えのしようはない」「ちがう!」尊氏は逃すまいとするものを抑えるように...
吉川英治 「私本太平記」
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