...見逃すべからざる事柄である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...よし又そうとした所で、逃すなんて、あの大病人をどうしようというのです...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...どんな些細(ささい)な変化も見逃すまいと...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...ここまでは彼は犯人を見逃すようなことはなかったと確信していた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...彼の髪の毛一筋でも見逃すまいと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そういう「事実の方則」がこの書の到る処に強調されているのを見逃すことは出来ないのである...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...僕が真実を見逃すことはあるまいよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...よく注意しないと見逃すことが多い...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...逃すな」八方から押(お)っ取囲(とりかこ)んで...
野村胡堂 「十字架観音」
...「彼奴(あいつ)を逃すな...
野村胡堂 「古城の真昼」
...和蘭カルタとギヤマンの品のいゝのがあつたら逃すな」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...逃すな」平次は其儘母屋へ飛んで行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真面目なる科学的研究の領域においても恐るべき害毒を流していることを見逃すことができない...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...さきに述べた大川の家における惨劇を原因として――少くも原因の一つとして見逃すことは...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...真名古の推理にもっと重大に作用していたことを見逃すことが出来ない...
久生十蘭 「魔都」
...だが厳しい立場を見逃すはずがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...三度間近に起る人の叫声「逃すなっ!」「ぶった斬ってしまえ!」「やい! やい! やい!」「おーい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...地方に居る父兄のためにも実に見逃すべからざる参考材料であろうと信ずる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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