...家畜の間に動く怪し火の一つをも見逃さない能力があると云はれてゐる女であつた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...どんな些細(ささい)なことでも見逃さないで...
江戸川乱歩 「双生児」
...逃さないでおこうとする者達の手つきに似ていた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...すぺいんへの旅行者は闘牛だけは見逃さない...
谷譲次 「踊る地平線」
...今月はどんなことがあっても逃さないつもりでいたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自然の与えてくれるものを取り逃さないようにする方が好かろうと思って...
夏目漱石 「こころ」
...呑舟(どんしゅう)の魚(うお)も雑魚(ざこ)も逃さないようにするには...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...犬っころ一匹逃さないようにするんだ」風邪の床にいながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに充分な肉付きを与え外的事件の過程とともに内的心理の過程をも見逃さないようにしている...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...そこで来たらそいつを逃さないやうにしなくてはならない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...好機を逃さないことです」女王はしばらく返事をされず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...理由は大使の関心事を見逃さないためだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ここが災害記者の腕の見せどころ、機会を逃さない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...駆け引き中はどんな些細な動きも、見逃さない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...津々浦々に石油徴発員が飛んで少量の石油も見逃さない...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...一旦ここに現れた以上は逃さないよ...
牧野信一 「海路」
...人間性に眼を光らせてゐる小説家の見逃さないところであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...どんな鈍いざわめきも聞き逃さない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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