...殊に七たび目に曲ったのはもう逃げ道のない袋路(ふくろみち)である...
芥川龍之介 「尼提」
...そんなことはどうだっていいじゃないか」「逃げ道って...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...こちらの軍勢はそいつらの逃げ道をくいとめて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...あんなにも痛ましくたくさんの死者を出したのは一つには市街が狭い地峡の上にあって逃げ道を海によって遮断(しゃだん)せられ...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...わたしにはいっさいを諦めさせる逃げ道があった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...どうしてもあの裏手よりほかに逃げ道はねえはずなんだが……ハテ」七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃げ道はあるんですか...
長與善郎 「青銅の基督」
...その逃げ道を絶ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「身代りの若樣――文三を外へ誘(さそ)ひ出せる奴――ひと太刀で間違もなく文三を殺せる奴――曲者の逃げ道らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...密室の殺人の逃げ道に利用したのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でも外に逃げ道は無かった筈です...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...ああ逃げ道はどこにもないおれらは絶望の逃走人だ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...今のうちに逃げ道を開けて置かないとえらい目に逢いますぜ」ハッチソンは急に黙り込んでしまった一座の顔を順々に見廻し...
久生十蘭 「魔都」
...この断定には逃げ道がないのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...賊(ぞく)の逃げ道はツタで覆われたぼろアーチだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...逃げ道は余りにも少なく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...もう逃げ道はあるまいと...
水上滝太郎 「九月一日」
...逃げ道はないかとパッパッと四方を見るが出るにも入るにも裏口以外にない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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