...幸いに見物の中に気の利いたのは、菰張(こもば)りや板囲(いたがこ)いを切りほどいて女子供をそこから逃がしたから、怪我人は大分あったけれども、見物から死人は出さないで一通りは逃がしたけれど、かわいそうに軽業をする美人連は、逃げ場を失うて、櫓(やぐら)の高みや軽業の台の上にかたまって、高みから泣き声をあげていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃げ場を失うて欄干にしがみついたところをやられたのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃げ場を失うのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いまに逃げ場を失うだろう」「いや島は広そうだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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