...あれはあの若い騎士のふざけた逃げ口上だったのかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...』――『そんな逃げ口上を言ったって駄目さ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...しかしそれは全くの逃げ口上で...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...氣を鎭(しづ)めて親分の話を聽くが宜い」「そんな申しわけや逃げ口上を聽いてゐられるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大勢のお稽古を待っていたというのが逃げ口上だったのが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...口々に逃げ口上を述べて...
火野葦平 「糞尿譚」
...それは卑劣きわまる逃げ口上なのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...あるいは加持祈祷に・あるいは温泉に・追いやったそのうまい逃げ口上を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...更に第三の逃げ口上を知っていて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...河童には性別はないはずだよ」というと「いや議論をすると長くなりますから……」と逃げ口上で話を避けてしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...そうするとつまり……みんな原っぱで待ってたのかい」「逃げ口上はたくさんだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...決して私の逃げ口上でもなければ...
夢野久作 「暗黒公使」
...ドウセ無責任と無智をサラケ出した逃げ口上だがね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...逃げ口上の諦念主義(ていねんしゅぎ)と変化しても...
「純粋小説論」
...如何なる逃げ口上も彼をこの難關から救ひ出しさうでなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...騙(かた)り者の逃げ口上はきまっていらア...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼の逃げ口上を、溜の法師たちも見物も、卑怯だとささやいたが、南光坊は気にもかけず、二、三の法弟をつれて、凱旋の勇将のように、帰ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あるいは角度の付いたブロックからなるキュクロプス式迷宮にはいかなる都合の良い逃げ口上であろうと沈黙させる特徴があったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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